追突事故を起こしてしまったときの対応と処分の目安|初心運転者の点数・人身事故化・慰謝料の現実

運転免許を取得して間もない初心運転者にとって、追突事故は心身ともに大きなストレスとなる出来事です。特に「人身事故になるかも」「免停になるのでは」「慰謝料はどのくらいかかるのか」といった不安が尽きません。この記事では、初心者が追突事故を起こした場合の点数・行政処分・慰謝料の相場などについて詳しく解説します。

まずは冷静に状況確認を:物損事故と人身事故の違い

追突事故が発生した直後、被害者側が「病院に行く」と言った場合でも、人身事故として正式に扱われるのは警察が『人身事故証明書』を発行してからです。それまでは物損事故扱いとなります。

仮に後日、被害者が病院で診断書を取り、警察に提出した場合、人身事故に切り替わる可能性があります。警察署から事情聴取の連絡がある場合もあるため、誠実な対応を心がけましょう。

追突事故(人身事故)の点数と免停のリスク

人身事故として処理された場合、過失の程度によって交通違反点数が加算されます。一般的な例は以下の通りです。

  • 安全運転義務違反(追突)で2点
  • 人身事故(軽傷)加点で3点

つまり、合計で5点加算される可能性が高いです。初心運転者(免許取得後1年以内)の場合、累積点数3点以上で初心運転者講習または免許取消処分(条件次第)になる可能性があります。

このため、事故直後の記録や、相手方とのやり取り、警察の判断内容を詳細に保管しておくことが重要です。

慰謝料の目安:人身事故となった場合に発生する費用

人身事故になると、自賠責保険または任意保険から慰謝料が支払われることになります。自賠責基準による慰謝料は、以下のような計算が行われます。

  • 通院日数×4,300円 または 治療期間×4,300円×2(いずれか少ない方)

たとえば、通院10日間・治療期間20日の場合。

10日×4,300円=43,000円(自賠責慰謝料)

ただし、任意保険の「弁護士費用特約」や「対人賠償保険」が付いていれば、それ以上の慰謝料が交渉・示談で加算されることもあります。

初心者が事故後にやるべきこと

初心者運転者で事故を起こしてしまった場合、以下の行動を速やかに行うことが大切です。

  • 保険会社に事故の詳細を正確に報告する
  • 警察署の連絡に必ず応じ、必要なら出頭
  • 医師の診断内容を確認し、治療経過を把握する
  • 事故原因と再発防止策を自分なりに整理しメモしておく

また、保険会社とのやり取りは記録として残し、弁護士特約があれば法律相談も活用しましょう。

まとめ:初心者の追突事故でも誠実対応で最小限に

初心者運転者が追突事故を起こした場合、人身事故に切り替われば最大5点の加点+講習対象になるリスクがありますが、冷静かつ誠実に対応すれば免許取消を回避できる可能性も十分にあります

慰謝料も自賠責基準でカバーできる範囲が多く、任意保険の補償内容によっては自己負担も抑えられます。焦らず一つずつ対応を進めましょう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール