ネットショッピングの利便性が高まる一方で、詐欺まがいの「偽通販サイト」も増えています。とくにサイト名が不明確、住所がデタラメ、銀行振込しか選べないようなケースでは注意が必要です。この記事では、そうした不安を感じたときにどう行動すべきか、すぐに取るべき対策を解説します。
怪しい通販サイトの特徴とは?
まずは、詐欺サイトによく見られる共通点を紹介します。
- 会社名や連絡先の記載が不完全
- 支払い方法が「銀行振込のみ」
- 住所が存在しない、または無関係な場所
- 極端に価格が安い・在庫が豊富すぎる
- 日本語が不自然なページ構成
これらが複数当てはまる場合、高い確率で詐欺サイトである可能性があります。
すでに「支払いボタン」を押してしまった場合
「支払いを押してしまった」としても、実際にお金を振り込んでいなければ大丈夫です。まずは落ち着いて、以下の点を確認してください。
- 支払いが完了していないか(振込履歴・銀行アプリ等で確認)
- 振込先情報が残っていないか(スクリーンショット等)
- そのサイト名やURL、振込先情報をメモしておく
仮に誤って振り込んでしまった場合には、すぐに次の対処が必要です。
すでに振込済みの場合の対応ステップ
詐欺が疑われる場合、支払ったあとでも被害を最小限にとどめる可能性はあります。以下の対応を早急に行いましょう。
- 銀行に「振り込め詐欺救済法」の手続き依頼:振込先の口座を凍結できる可能性があります。
- 最寄りの警察署に被害届を提出:トラブルの証明にもなります。
- 国民生活センターに相談:消費者トラブルの相談窓口として活用できます。
怪しいサイトかどうかを見極める方法
購入前に怪しいと感じたら、以下の確認方法を試してみてください。
- WHOIS検索でサイトの運営情報を調べる
- サイト名 +「詐欺」や「トラブル」で検索して口コミを確認
- 実在する企業名かどうかをGoogleマップ等で検索
また、「.xyz」「.top」「.store」などのドメインは悪用されることも多いため注意が必要です。
今後詐欺被害に遭わないためのポイント
インターネット通販でのトラブルを防ぐためには、次のような点に気を付けるとよいでしょう。
- 支払いは必ずクレジットカードや代引き、後払いなど保証のある手段で
- 初めてのショップでは口コミや評判を確認
- 住所や電話番号、法人登記の有無を公式データベースで確認
「安さ」だけで選ぶのではなく、信頼性を重視するのが重要です。
まとめ:あやしいと感じたら支払いは中止を
ネット通販で「サイト名が不明」「住所が怪しい」「銀行振込のみ」といった条件がそろったら、それは詐欺サイトの可能性が高いと考えましょう。実際に支払ってしまった場合でも、すぐに銀行や警察へ連絡することで被害を回避・軽減できる場合もあります。
不安なときは1人で悩まず、消費生活センターなどの専門機関に相談しましょう。