オーストリアの高級アイウェアブランド「Silhouette(シルエット)」は、軽量で洗練されたデザインが人気ですが、購入後にツル(テンプル)が折れるなどのトラブルを経験する人も少なくありません。今回は、シルエットのプラスチック製縁なしフレームに起きた破損事例をもとに、購入後のトラブルへの適切な対応方法を解説します。
シルエットのフレーム構造とその特徴
Silhouetteのアイウェアは「リムレス(縁なし)」かつ「超軽量」であることが特徴です。特に「SPX樹脂」と呼ばれる高性能プラスチックを採用しているモデルもあり、柔軟性と軽さを両立しています。
しかし、素材が軽量である分、経年劣化や使用頻度、保管方法によってはツルや接合部が破損しやすい傾向も否定できません。特に、縁なしの設計では物理的な力が一点に集中することがあり、折れるリスクは金属フレームより高いとも言われます。
1~2年で折れるのは一般的か?
通常、品質の高いメガネフレームは適切に扱えば5年以上使えるのが一般的です。1〜2年で破損した場合、以下のような原因が考えられます。
- 度重なる開閉や収納時の負荷
- フレーム素材の経年劣化
- 高温多湿や直射日光などの環境要因
- 構造的な欠陥
ただし、これだけでは「欠陥商品」と断定するのは難しく、メーカー側とユーザー側の認識に差が生じるポイントでもあります。
輸入代理店の対応が納得できないとき
シルエットのような海外ブランドは、日本国内では正規代理店が対応を担います。代理店が「欠陥ではない」と回答してきた場合でも、以下のような対応策が考えられます。
- 回答理由の文書化を求める
- 国民生活センターや消費生活センターに相談する
- 他の正規取扱店で修理可能か確認する
例えば、国民生活センターに寄せられた事例には「高額なメガネが短期間で破損し、返金も修理もされなかった」といった声もあります。消費者相談を通じて第三者の意見を得るのも有効です。
生産中止=欠陥ではない?素材変更の理由
「プラスチックフレームの生産をやめたのは不具合があったからでは?」と感じるのも自然ですが、メーカー側は以下のような理由で仕様変更することもあります。
- 製造コストや素材の入手性の変化
- 市場ニーズに合わせたデザイン刷新
- 特定国での販売戦略の見直し
ただし、素材変更が頻繁に行われている場合は、実際に過去の仕様に課題があった可能性もあるため、公式サイトや専門店スタッフの見解をチェックするのが賢明です。
メガネ選びで失敗しないためのポイント
トラブルを防ぐためには、購入時の下調べや相談も重要です。以下のような観点を意識して選ぶと安心です。
- フレームの素材と耐久性
- アフターサービスの有無(保証期間・修理費用)
- 評判のよい販売店や代理店を利用
また、フレームの経年劣化に備えて、あらかじめ予備のメガネを用意しておくのもおすすめです。
まとめ:納得できない場合は第三者相談を
高級ブランドのメガネでも破損や不具合は起こり得ます。納得できない対応を受けた場合は、代理店だけでなく、消費生活センターのような第三者機関に相談してみるのが有効です。
「高級品だから壊れない」という先入観ではなく、正しい取り扱いや情報収集を行い、賢く対処していきましょう。