最近、「Customer」など名乗る相手から「ご利用料金について至急ご連絡ください」といったSMSが届いたという相談が増えています。このようなメッセージは、詐欺の可能性が非常に高く、安易に電話をかけたりリンクを開いたりしないことが重要です。本記事では、その手口と注意点、正しい対処方法を解説します。
『ご利用料金』『至急連絡』は詐欺SMSの典型ワード
詐欺SMSでは「未納料金」「ご利用料金」「至急お電話ください」などの文言が使われることが多く、焦らせて不安を煽ることで相手を行動させるのが特徴です。
送信元名が「Customer」など曖昧で、具体的な会社名や契約内容が記載されていない場合は、ほぼ間違いなく詐欺と判断できます。
電話をかけるとどうなる?詐欺の流れと手口
このようなSMSに記載された番号に電話をかけると、次のような詐欺行為が展開されます。
- 偽のオペレーターが「未納料金があります」と告げる
- コンビニでの電子マネー購入や銀行振込を要求される
- 個人情報や口座番号を聞き出される
正規の企業であれば、SMSでいきなり電話を要求することはほとんどなく、料金の詳細や顧客番号、企業ロゴなどの明示があります。
実際に届いたメッセージの例
例1:「お客様のご利用料金について至急ご連絡ください。03-XXXX-XXXX」
例2:「未納料金が発生しています。法的手続きの前にご連絡を。Customerサービスセンター」
これらはどれも企業名が不明確で、受信者に不安を与える書き方がされています。
安全な対処法と確認のステップ
- ① 絶対に返信・電話しない:無視しても問題ありません。
- ② 本物か確認したい場合は:公式サイトや契約中の会社に直接確認しましょう(SMS内の連絡先ではなく、自分で検索した正規の連絡先を使う)。
- ③ メッセージは保存・通報:迷惑SMSとして携帯キャリアや警察の詐欺相談窓口に通報するのも有効です。
詐欺SMSが来やすい人の傾向と対策
・フリマアプリやサブスクを複数利用している方
・通販などで電話番号を登録していることが多い方
・迷惑SMSブロックの設定をしていない方
→ 対策としては、キャリアの迷惑SMSフィルター設定をオンにし、知らない番号は原則無視を徹底しましょう。
まとめ:『Customer』名義のSMSは詐欺の可能性が極めて高い
✅ 明確な企業名が記載されていないSMSは基本的に無視
✅ 電話番号への発信やリンクのクリックは厳禁
✅ 本当に未納があるか不安な場合は、自分で契約先を確認する
冷静に対処すれば被害は防げます。不安を感じたら、家族や詳しい人に相談し、決して一人で判断しないようにしましょう。