スーパーで買い物をした際、商品についていた値札とレジで表示された価格に差があった経験はありませんか?特に、値札よりレジ価格が安かった場合、「これは得なのか、それとも何か間違い?」と戸惑うこともあるでしょう。この記事では、値札とレジ価格が異なったときの対応方法や、法的な観点で問題があるかどうかについて詳しく解説します。
値札とレジ価格に差があるのはどうして?
店舗で価格表示が異なる主な原因には、値札の貼り替え忘れやシステム更新のタイムラグが考えられます。特売やキャンペーン価格がシステムに反映されていても、棚の表示が旧価格のままになっていることは珍しくありません。
たとえば、ある商品が棚では「300円」と表示されていても、レジで「250円」と表示された場合、実際の販売価格はレジの250円とみなされるのが一般的です。
値札と異なる価格で購入するのは違法?
結論から言えば、故意にだまし取ったりしなければ罪に問われることはまずありません。刑法上の詐欺罪などが成立するには「だます意図」が必要であり、今回のように店員に価格の違いを伝えたうえで購入していれば、問題になる可能性は極めて低いです。
店側も価格の相違に気づいて対応しているので、法的には「正当な取引」として成立しています。
店員に伝えたのにそのままだった場合は?
もしもあなたが、値札と違うことをしっかり店員に伝えたのに、再スキャンや確認の上で「大丈夫です」と言われた場合、それは店側の判断による価格です。この場合、購入者に落ち度はありません。
仮に価格の差額があったとしても、後から「返金してください」と言われる可能性はまずありません。
万が一トラブルになった場合の対応方法
「値段を間違えていたので差額を払ってください」と後日連絡が来たとしても、その場で確認して支払い済みであることが証明できれば問題ありません。レシートが残っていれば、購入時の価格として主張できます。
また、消費者庁の見解でも「価格表示に誤りがあったとしても、契約成立時点の価格が有効」とされており、購入者側に重大な非がなければ責任を問われることはありません。
表示価格と実際の価格が違う場合の正しい行動
- 店員に価格の違いをその場で伝える
- レジでの価格で支払い、レシートを保管する
- 不安であれば、店舗責任者に確認を求める
これらの対応を取ることで、後からトラブルに発展するリスクを避けられます。
まとめ:良心的に対応すれば法的リスクはなし
スーパーで値札とレジ価格が異なっていたとしても、その場で店員に申告し、再確認のうえで購入していれば、何ら法的責任を問われることはありません。差額が50円程度であっても、その行為が誠実である限り罪に問われる心配は不要です。
今後も安心して買い物ができるよう、価格の違いに気づいたときは遠慮なく店員に伝えることが最善の対処法です。