近年、NTTや警察などの公的機関をかたる詐欺電話が増加しています。中には名前や住所などを既に把握しているかのような口ぶりで信用させようとするケースもあり、不安になる方も多いはずです。本記事では、実際にあった事例をもとに、詐欺電話の特徴や対応策、個人情報のリスクについて解説します。
実例に学ぶ:NTTや警察をかたる詐欺の特徴
「京都のNTTで契約されましたか?」「京都府警に被害届を出すので協力を」──このような口実は典型的な“なりすまし詐欺”のパターンです。信頼性の高い組織名を名乗り、相手に不安を与えて誘導しようとするのが特徴です。
今回の電話番号(+4255527929)は、NTT公式の番号ではなく、国際番号を偽装している可能性も高いです。
名前を知られている=情報漏洩?
電話で名前を呼ばれた場合、「情報が漏れているのでは」と不安になるのは当然です。実際、名簿業者から不正に入手した個人情報や、過去の登録情報をもとに名指しでかけてくるケースは少なくありません。
特に氏名・住所・電話番号などの“名寄せ”が容易な情報は、すでに何らかの形で出回っている可能性もあります。
被害を防ぐ!詐欺電話への正しい対応法
- 知らない番号には安易に出ない
- 出てしまっても個人情報を口にしない
- 会話を録音する設定をしておくと証拠になります
- 「○○さんでお間違いないですか?」には「どちら様ですか?」と冷静に返す
相手が「警察」や「行政」を名乗っても、電話で急かすようなことはまずありません。
迷惑電話の番号を調べる方法
インターネット上では、迷惑電話番号を共有する掲示板や口コミサイトが多数存在します。たとえば、「電話番号検索サイト(JunkCall)」や「迷惑電話番号情報局」などが参考になります。
一度検索してみることで、他にも同じ被害に遭った人がいないかを調べることができます。
もし個人情報を知られていたら?
今後の対策としては以下のような対応が有効です。
- クレジットカード会社にモニタリング依頼
- マイナンバーカードの不正利用を防ぐ申請
- 各種フィルタリング・着信拒否設定
不安が大きい場合は、個人情報保護委員会や消費生活センターなどの相談窓口に連絡をしましょう。
まとめ:冷静な対応と情報管理が鍵
詐欺電話は手口が巧妙化しており、誰でも被害に遭う可能性があります。名前を呼ばれたからといってすぐにパニックにならず、情報は極力与えず、相手の素性を確認することが大切です。
不安な場合は公的な相談窓口を活用し、早期に対処することで被害を未然に防ぎましょう。