突然の交通事故、それも未成年の家族が巻き込まれたとなると、どう対処すべきか分からず戸惑うのは当然です。この記事では、追突事故で同乗していた被害者が受け取れる補償や、慰謝料請求・通院の流れ・保険会社とのやり取りについて詳しく解説します。
事故直後にするべきことと警察への対応
事故現場でまず行うべきことは、けが人の救護と警察への通報です。すでに事故として届け出済みであれば、今後は診断書を取得して警察署に提出することが必要です。これは「人身事故」として処理してもらうための重要な手続きです。
物損事故として処理されたままでは慰謝料や通院費が認められにくくなりますので、診断書の提出は早めに行いましょう。
通院にかかる費用と慰謝料の考え方
通院にかかる医療費や交通費、精神的苦痛に対する慰謝料などは、基本的に相手側（加害者）の任意保険会社が負担します。示談交渉は通常、保険会社が代行して行ってくれます。
慰謝料の相場は、通院1日あたり4,300〜8,600円程度とされ、通院日数・通院期間に応じて算出されます。
相手の保険会社がわからない場合の対処法
事故後に加害者が現場へ戻っており、警察による事故処理がなされているのであれば、相手の保険会社情報は警察か加害者本人から確認できます。警察に「今後の補償手続きのために相手保険会社を知りたい」と伝えれば、連絡先などを教えてもらえるケースもあります。
また、同乗していた彼氏の保険は「搭乗者傷害保険」などの対象となる可能性があります。念のため彼氏の保険会社にも確認を取っておくとよいでしょう。
病院での診察と診断書取得の手順
病院での診察は、事故日からなるべく早い方が望ましく、受診記録が保険会社とのやり取りで大切な証拠になります。受診時には「交通事故で受診した」ことを明確に伝え、診断書を発行してもらいましょう。
この診断書は警察への提出用と、保険請求時に必要となる可能性があるため、コピーを手元に残しておくことをおすすめします。
示談交渉と保険会社とのやりとりの進め方
示談交渉は基本的に加害者側の保険会社が窓口となって進みます。通院が終了した時点で治療費、通院交通費、慰謝料などを含む示談案が提示されます。内容に納得できない場合は、交渉を重ねることや、弁護士に相談することも視野に入れましょう。
また、未成年の方が被害者となる場合は、保護者が代理人として示談に応じる必要があります。
まとめ：家族が被害者になったときの安心ステップ
交通事故に遭った際は、まず安全確保・警察への通報・病院受診・診断書取得といった初動対応が重要です。その上で、相手の保険会社と連絡を取り、必要な補償（医療費・慰謝料・交通費など）を受け取る手続きを行っていきましょう。
分からないことがある場合は、交通事故相談所や地元の弁護士に無料相談することも選択肢のひとつです。