突発的な事故で車が店舗に突っ込んだ場合、その場に居合わせた人がとるべき行動と使用できる道具について、意外と知られていません。この記事では、ドラッグストア内で調達できる救助・救護用品や、緊急対応時に気をつけるべきポイントをわかりやすく解説します。
まず最優先すべきは安全の確保と通報
事故現場では、まず自分自身と周囲の安全確保が最優先です。倒壊物や漏電、火災の危険がある場合は速やかにその場から離れ、119番通報を行いましょう。
通報の際には「場所」「状況」「けが人の有無」などを簡潔に伝えることが求められます。店舗名や看板が目印になりますので、焦らず情報を整理して伝えてください。
ドラッグストアで手に入る応急処置用品
応急処置に役立つアイテムは、ドラッグストアに多く揃っています。以下のような用品は、特に応急対応に有効です。
- 滅菌ガーゼ・包帯・救急絆創膏
- 使い捨て手袋:感染予防のため
- ハサミ:衣服の切開や包帯の処理
- 冷却シートや瞬間冷却パック
- アルコール綿や消毒液
なお、店員に一声かけて、けが人救護のための使用である旨を伝えるとスムーズです。
使用できない/使うべきでないケース
医薬品や医療機器の一部(処方薬や注射器など)は、たとえその場にあっても販売許可や処方が必要なため、勝手に使用することはできません。
また、重篤な負傷や意識障害がある場合は、素人判断での応急処置を避け、救急隊の到着を待つのが原則です。
応急対応の実例:出血・骨折・意識混濁
【ケース1:出血時】
清潔なガーゼやタオルで圧迫止血を行い、止血後は患部を清潔に保って安静にします。
【ケース2:骨折が疑われる時】
動かさず、タオルや雑誌などで簡易的に固定し、必要以上に触れないことが大切です。
【ケース3:意識がない場合】
呼吸を確認し、心肺停止の兆候があれば胸骨圧迫を開始します。AEDがあれば使用準備を行いましょう。
店舗側の対応と責任範囲
事故発生時、店舗従業員は初期対応に加えて、備え付けのAEDや救急箱を使用するケースがあります。大手ドラッグストアでは、AEDが設置されていることも多いため確認を。
また、店舗側は事故の被害状況によっては保険処理や警察・消防への協力義務が生じます。
まとめ:その場にあるもので、できる限りの支援を
ドラッグストアは市販の応急処置用品が豊富で、事故時の対応にも一定の活用が可能です。ただし、安全確保と迅速な通報が最優先であり、無理な処置は避けるべきです。
いざという時、冷静な判断と身近な道具で、命を救う行動に繋がる可能性があります。