不審な電話で個人情報を伝えてしまったときの対処法と今後の注意点

突然の電話で「不正利用の可能性がある」と言われ、思わず個人情報を伝えてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。特に、電話が信頼できそうな団体や大手通信会社の名をかたるものだと、つい信じてしまいがちです。この記事では、そうしたケースに遭遇したときの正しい対応と、今後のリスクを防ぐための対処法を紹介します。

最近増加中の「警察や通信会社をかたる詐欺電話」とは

「+2958930110」など見慣れない国際番号や非通知の着信は、詐欺の可能性が高い傾向にあります。手口としては、「携帯電話が不正利用されています」「警察に繋ぎます」などと話を展開し、個人情報を聞き出そうとするのが特徴です。

実際にNTTドコモや警察が直接このような電話をかけてくることはほとんどなく、個人のスマホに突然かかってきて、即時で対応を求められる場合は詐欺を疑うべきです。

名前や生年月日を伝えたことで起こり得るリスク

名前(漢字)と生年月日だけでは、即座に金銭被害につながることは少ないですが、他の情報と組み合わせることで悪用される可能性があります。特に以下のようなリスクがあります。

  • フィッシング詐欺メールへのターゲティング
  • 偽の本人確認によるなりすまし被害
  • 闇バイトや架空請求の名義に利用される

電話でさらに「住所」「マイナンバー」「口座番号」などを聞かれる場合は、被害拡大の恐れがあるため、速やかに対応を検討しましょう。

個人情報を伝えてしまった後にすべき3つの対応

1つでも個人情報を伝えてしまった場合は、次の行動を取ることが大切です。

  • 消費生活センター(188)へ相談:地域の消費生活センターで無料で対応してくれます。
  • 警察の「サイバー犯罪相談窓口」に連絡:電話番号から発信元を確認し、捜査対象になっている可能性を照会できます。
  • 情報漏洩に備えた警戒を継続:見知らぬメールやSMSへの反応を避け、クレジットカードなどの明細も定期的に確認しましょう。

今後被害に遭わないための心構え

電話で「警察に繋ぐ」「不正利用されている」などと言われたらまず冷静に。公的機関や大手企業を名乗っていても、正式な確認方法を聞いてください。また、LINEやSMS経由で届くURLもクリックしないようにしましょう。

本物か確認したい場合は、必ず自分で公式サイトの番号に連絡するのが基本です。

実際の被害例から学ぶ注意点

過去には「NTTを名乗る者から電話があり、本人確認のためと生年月日とフルネームを答えたら、後日クレジットカードが不正利用された」といった事例もあります。このように、少しの情報が大きなリスクに繋がる可能性があるため注意が必要です。

また、海外の番号をブロックできるスマホ設定やアプリの導入も有効です。

まとめ:伝えてしまった後の行動が被害を防ぐカギ

「名前と生年月日だけなら大丈夫」と油断せず、すぐに相談機関へ連絡し、情報の監視を徹底しましょう。今回のような電話は、冷静に対応することが最も重要です。今後は、不審な番号からの着信には出ない、出てしまっても情報を渡さない意識を持つことが、被害防止につながります。

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