最近、「料金の未納が確認されました」「数日中に送電停止になります」などという不安をあおるメッセージがSMSやメールで届くケースが増えています。特に、電気・ガス・水道などのライフラインを名乗る詐欺が横行しており、被害も報告されています。この記事では、そうしたメッセージが本物かどうかを見分ける方法と、実際に届いたときの対処法を詳しく解説します。
典型的な詐欺メッセージの特徴とは
送られてくるメッセージの多くは、「未納が確認されました」「支払いが確認できないため送電停止となります」といった文言を使い、恐怖や焦りを煽ってリンクをクリックさせようとします。
以下は詐欺メッセージの代表的な特徴です。
- 事業者名が不明確または存在しない
- 差出人が電話番号やフリーメール
- 不自然な日本語
- 支払先がコンビニ払いや電子マネー
- URLが正規の企業ドメインではない
例:「お支払いが確認できませんでした。●●リンクにて支払いをお願いいたします → http://fake-power.jp」など。
自分で契約していないなら基本的に詐欺
本文の質問者のように、電気やガスの契約を自分で行っていない場合は、そのような請求が届くことはまずありません。契約している人にしか請求は来ませんし、契約者本人でない限り、送電停止などの通知も届きません。
そのため、身に覚えがない請求はすべて無視で問題ありません。クリックや返信をすることで、個人情報やスマホの情報が盗まれる危険があるため、リンクにアクセスせず即削除が鉄則です。
万が一クリックしてしまった場合の対処法
もし間違ってリンクを開いてしまった場合、次の対応をしてください。
- 何も入力していなければ基本的に被害はなし
- 個人情報(氏名・住所・クレカ番号など)を入力してしまったら、速やかに各機関へ連絡
- クレジットカード情報を入れた場合はカード会社に「不正利用の可能性がある」と伝えて停止
- スマホにアプリを入れてしまった場合は、ウイルス感染の可能性があるため、セキュリティソフトでスキャン
また、最寄りの警察署や消費生活センターへの相談も有効です。
実際に起きた詐欺の事例
過去には「電力会社を装った偽SMS」により、個人情報を盗まれた上に、高額なフィッシング被害が起きたケースもあります。被害者の中には、偽サイトから支払いをしてしまい、10万円以上の損害を受けた方も。
特に高齢者や学生が狙われやすいため、家族や友人にも情報共有して注意喚起することが大切です。
安全を守るために覚えておきたいポイント
詐欺から自分を守るために、以下の習慣を心がけましょう。
- 不審なSMSやメールはすぐ削除
- 電力会社の正規サイトで情報を確認
- メールやSMSに記載されたリンクは信用しない
- 身に覚えのない請求は絶対に払わない
- 家族にもフィッシング詐欺の危険性を伝える
また、スマホの迷惑SMSブロック機能や、迷惑メールフィルターも活用するとさらに安心です。
まとめ:未納通知の大半は詐欺!冷静な対応を
「料金未納で送電停止」などのメッセージは、詐欺であることが非常に多く、特に契約をしていない人に送られてくる時点で疑うべきです。
あわててリンクを開かず、まずは公式情報を調べる習慣を持ちましょう。不安な場合は消費者センターや警察に相談し、被害を未然に防ぎましょう。