近年、医療脱毛やエステサロンでの高額な契約が一般化する中、支払いの滞納や解約に関するトラブルも増えています。特に分割契約を利用した場合、途中解約や未払いによって法的な手続きに発展するケースもあります。本記事では、滞納や裁判所からの通知を受けたときの対応策についてわかりやすく解説します。
脱毛サロンとの契約内容を見直そう
まず確認すべきは、自身が結んだ契約内容です。多くの脱毛サロンは信販会社とのローン契約を介して施術費用を分割払いで請求しています。
このため、契約先が「サロン」ではなく「信販会社(例:ライフティなど)」になっていることが多く、滞納が続くとサロンではなく信販会社から一括請求や裁判が行われる場合があります。
裁判所から通知が来た場合の対応
もし「支払督促」「少額訴訟」などの文書が届いた場合、それはすでに法的手続きが始まっている状態です。ここで放置してしまうと、強制執行(差押え)などのリスクがあります。
重要なのは放置しないことです。文書に記載された期日内に「異議申し立て」や「答弁書」を提出することで、分割交渉や和解の余地を作ることが可能です。
分割での支払いは可能なのか?
一括請求を受けた場合でも、分割での支払いを申し出ることはできます。ただし、これは相手(信販会社や弁護士事務所)との交渉によって成立するもので、義務ではありません。
交渉の際には以下のような情報を用意しておくとスムーズです。
- 現在の収入や生活状況
- 毎月支払える金額の上限
- 支払いの意思を明確に示すこと
解約する場合の費用と注意点
途中解約には規約で定められた解約料(違約金)が発生する場合があります。ライフティなどを通している場合、すでに信販契約が完了していれば、解約しても債務(ローン残額)は残ります。
さらに、数ヶ月未払いの場合、キャンセル料とは別に遅延損害金も請求されることがあるため、解約を希望する際はまず契約書を確認し、相手方に具体的な金額と支払方法を確認することが大切です。
支払いが厳しいときの相談先
支払いが困難な場合は、以下の専門機関に相談することをおすすめします。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談が可能
- 消費生活センター:契約トラブルに対応
- 弁護士:債務整理(任意整理・個人再生)などの法的手続きの支援
債務整理を行えば、滞納金の減額や分割返済の計画を立て直すことも可能です。
まとめ
・脱毛ローンの滞納は信販会社との法的トラブルに発展する可能性がある。
・裁判所から通知が届いたら、放置せず速やかに対応を。
・分割交渉や解約は可能なケースもあるが、相手と交渉する姿勢が重要。
・支払いが困難な場合は、法テラスや弁護士に相談して、債務整理を検討しましょう。
問題を放置せず、早期対応が今後の生活を守るカギです。