信号待ち中に幅寄せを受けて逃げられた—ドライブレコーダー（以下ドラレコ）に音と動きが記録され、被害が確実であるとわかっても、ナンバーが判読できなければ警察も断定できず対応が難しいものです。この記事では、映像データの扱い方からナンバー特定の現実的な可能性、警察とのやり取り、さらには謝罪や損害賠償の請求に進む際のポイントをご紹介します。
映像データはパソコンで高画質化すべき？
ドラレコの画面ではぼやけていても、パソコンに取り込んだ静止画や動画を専用ソフトで調整すれば、コントラストやシャープネスを改善できることがあります。
たとえば、SmillaEnlargerやvRevealなどで「超解像」処理を試す方法があり、特定のフレームを抽出して拡大・補正するとナンバーの一部が読み取れる可能性があります。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
それでもナンバーが読めない場合は？
残念ながら、元の映像が低解像度すぎる場合やボケが深い場合、どんな処理でも鮮明にすることは困難です。TV番組で見るような超強力な解析は実際には応用が難しく、警察のフォレンジックでも限界があるとされています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
警察はどう対応する？
パソコン処理によって番号の一部（例：下2桁や1文字）が分かれば、警察への再提出で調査が進む可能性が出てきます。
依然不明な場合でも、「ブン識子を特定しうる映像」であると判断されれば、被害届や事故証明の取得が可能になるケースもあります。映像を提出し続け、粘り強く対応を求めることが重要です。
謝罪や傷害として請求できる？
当て逃げの場合、相手の特定ができなければ示談交渉も謝罪請求も難しいのが実情です。ただし、肩の痛みなど身体的被害を訴えることで、「傷害にあたる可能性」も否定はできません。
とはいえ、相手が不明の場合は損害賠償請求の第一歩として警察対応やドライブレコーダー映像のさらなる活用がカギとなります。
実務的な次の行動ステップ
- ① 映像をパソコンに移し、シャープ化やコントラスト調整を試す（SmillaEnlarger・vRevealなど）
- ② ベストフレームで明瞭化に成功したら、警察へ再提出し続ける
- ③ 被害届と事故証明の申請（ナンバーは完全不要でも可能な場合あり）
- ④ 「謝罪だけでも欲しい」という意思がある旨を伝える
- ⑤ 相手特定が進んだ場合は、弁護士に相談して傷害や精神的苦痛を含む対応を検討
まとめ：粘り強いデータ活用と正式手続きを最優先に
ドラレコの映像をパソコンに移し、高画質化可能性を探る努力は必ず価値があります。ナンバーの判別が少しでも可能になれば警察も調査を継続しやすくなりますし、たとえ数桁でも特定につながるケースもあります。被害届の提出と謝罪請求の意志を明確に伝えることで、例え損害賠償に至らなくとも、相手に心理的なプレッシャーをかけることが期待できます。手がかりが得られるまで諦めずに対処しましょう。