最近、電力自由化の影響で複数の電力会社が選べるようになりましたが、その結果として「契約が重複していないか」「二重請求されていないか」といった不安の声も増えています。今回はENEOS電気とオクトパスエナジーの通知や請求が届いている方に向けて、契約状態や請求内容の確認ポイント、適切な対処方法について詳しく解説します。
電力会社の契約は基本的に1契約1供給地点
まず原則として、1つの住所（供給地点）につき、同時に複数の電力会社と契約を結ぶことはできません。新しい電力会社に乗り換えた場合、通常は旧契約が自動的に解約されます。
しかし、まれに解約手続きが正常に処理されていなかったり、通知の行き違いがあったりするケースも報告されています。ですので、請求や通知が2社から届いている場合は確認が必要です。
SMS通知＝請求ではない可能性も
ENEOS電気から届くSMSが「郵送したお知らせ」である場合、それは請求書や契約内容の案内に過ぎない可能性もあります。実際の請求が発生しているかどうかは、以下の方法で確認しましょう。
- ENEOS電気・オクトパスエナジーそれぞれのマイページにログイン
- 請求履歴・契約状況を確認
- 通帳やクレジットカード明細から引き落としがあるか確認
SMSは営業連絡や残置契約の案内の場合もあります。内容を正確に把握することが重要です。
過去に契約していた可能性と「残置契約」に注意
もし過去にENEOS電気を利用していて、その後オクトパスエナジーに切り替えた場合、旧契約が解約されていないままになっていると「残置契約」として名義が残ってしまい、わずかですが基本料金が発生することがあります。
このような場合、供給実態がないにもかかわらず請求が発生していることがあるため、以下の点を確認しましょう。
- ENEOS電気の「最終利用日」または「契約終了日」が記載されているか
- 契約者本人に名義があるかどうか
残置契約が疑われる場合は、速やかにENEOS電気のカスタマーサポートに連絡しましょう。
実例：二重請求が発覚したケース
あるユーザーは、引越しの際にオクトパスエナジーに契約変更したにもかかわらず、旧住所のENEOS電気が契約解除されておらず、約2か月間にわたり基本料金のみが請求されていました。
このケースでは、ENEOS電気側の記録に契約終了の通知が届いていなかったことが原因でした。事情を説明すると、支払い済みの分は返金対応されたとのことです。
二重請求かも？と思った時のチェックリスト
次の項目を順番に確認することで、自身の契約状態を把握できます。
- 両社のマイページにログインして「契約中」になっているか確認
- 銀行・クレカの明細に両社名義の引き落としがあるかチェック
- ENEOS電気やオクトパスエナジーに問い合わせて契約状況を確認
- SMSに記載されている連絡先に電話して詳細を確認
特に解約証明書や最終請求書の有無は重要な資料になります。
まとめ：契約状態の見直しと早めの連絡が安心につながる
電力の二重契約は基本的に発生しにくい仕組みになっていますが、通知や事務手続きのずれで見落とされる可能性もあります。SMSの文面だけでは判断が難しいため、まずは両社のマイページや明細を確認し、必要であれば両社に直接連絡を取りましょう。早めの行動が、無駄な請求を未然に防ぐカギとなります。