バイク事故に遭ったあと、相手側の保険会社とのやり取りにストレスを感じるケースは少なくありません。特に旧車や希少車を所有している場合、修理不能となった際の評価や交渉は難航しやすく、加えて保険会社の対応が不誠実に見えると、さらなる不信感に繋がります。
事故後の保険対応でよくあるトラブル
事故の当事者が感じやすい不満には、次のようなものがあります。
- 連絡が遅い、または来ない
- 現車確認を約束しておきながら直前でキャンセルされる
- 写真送付後の反応が遅い、もしくは音沙汰なし
- 見積もりや賠償額の提示が不透明
こうした状況は「ナメているのでは?」と感じてしまう原因となります。実際、保険会社側も業務量が多いとはいえ、被害者との信頼関係を損なう対応は望ましくありません。
対応が遅いのはなぜ?保険会社の内部事情
保険会社が迅速に動かない理由の一つは「内部処理の煩雑さ」です。担当者は複数案件を抱えており、優先順位や確認待ちで動けないことがあります。また、弁護士が介入している場合、「直接交渉せずに待機」のスタンスをとることもあります。
とはいえ、放置や説明不足は契約者サービスとして不適切であり、正式に苦情申立てや対応催促を行う権利は当然あります。
弁護士特約を活用して有利に進める
弁護士特約を付けている場合は、交渉をすべて専門家に任せるのが最も安心な方法です。弁護士が入っていることにより、保険会社側も慎重に対応せざるを得なくなります。
ポイントは、経過報告を定期的に受けること。たとえ交渉中でも、どの段階にあるのか、相手の対応状況はどうかを共有してもらいましょう。
画像対応を求められた場合の注意点
現車確認がキャンセルされたうえで「写真だけ送ってください」と言われた場合、しっかりと破損状況がわかるような複数の角度からの画像、日付の入ったものを送りましょう。
また、送信した証拠(送信日時・内容)は必ず保存し、「送った後1週間程度で確認の連絡がない場合は再確認する」よう心がけましょう。
理不尽な対応には「苦情申立て」も手段の一つ
保険会社の対応があまりにも誠実さを欠く場合は、次のような対応が考えられます。
- 弁護士から正式な催促連絡を送ってもらう
- 日本損害保険協会の相談窓口に連絡
- 保険会社のカスタマーセンターや監査部門に苦情を伝える
「交渉されている立場」であることを明確にしつつ、冷静かつ記録に残る形で対応することが大切です。
まとめ:泣き寝入りせず、正当な対応を求めよう
事故後のストレスは想像以上に大きく、保険会社の対応一つでさらに心身に影響を及ぼすこともあります。自分だけで抱えず、弁護士や第三者機関と連携しながら、根気よく交渉を続けることが、最終的な納得解への近道です。
「ナメられているのでは?」と感じた時こそ、感情的にならず冷静に一手一手を打ちましょう。