通学・通勤中の痴漢やストーカー被害は、被害者の心身に深刻な影響を与える犯罪です。とくに過去と同様の手口で繰り返し被害を受けた場合は、同一犯やストーカー行為の可能性が高まります。この記事では、痴漢に遭ったときの対応方法やストーカーとみなされる行為、警察への通報の重要性について詳しく解説します。
痴漢行為は明確な犯罪です
痴漢は「迷惑防止条例違反」または「強制わいせつ罪」などに該当する立派な犯罪行為です。被害者が女性であっても男性であっても、身体を無断で触る・衣服をめくるといった行為は違法であり、加害者は刑事処分を受ける可能性があります。
痴漢を軽視せず、毅然とした対応をとることが今後の再発防止にもつながります。
過去と同じ手口の被害は同一犯の可能性も
「過去とまったく同じ方法で痴漢された」「同じ時間帯・ルートで被害が続いている」などの特徴がある場合、同一人物による計画的犯行である可能性が考えられます。
犯人が被害者を執拗に狙っているとすれば、それは単なる痴漢ではなく、ストーカー行為(ストーカー規制法の対象)に該当することもあります。繰り返しの接触や接近は明確な違法行為です。
ストーカー行為とみなされる行為とは
以下のような行為が継続的に確認されれば、ストーカー規制法の対象になります。
- 付きまとい・待ち伏せ・押しかけ
- 監視していると告げる行為
- 面会や交際の要求
- 名誉を害する行為
- 無言電話・メール・SNSでの連絡
被害者の恐怖心や不安を与える行動が繰り返される場合は、警察に相談することで身を守る措置をとることができます。
被害にあったらまずやるべきこと
痴漢やストーカー被害に遭ったら、以下のような初動対応がとても重要です。
- すぐに警察に通報する(110番または最寄りの交番へ)
- できる限り日時や場所、犯人の特徴を記録する
- 現場周辺の防犯カメラの位置を覚えておく
- 目撃者がいれば証言を求める
たとえ証拠が少なくても、警察に相談することで被害届や相談記録が残り、今後のトラブル防止や捜査のきっかけになります。
通報をためらわないで:警察は味方です
「この程度で通報していいのか」「証拠がないと動いてくれないのでは?」と思ってしまうかもしれません。しかし、警察はそのような相談に日常的に対応しており、記録を残すことが加害者の摘発につながる重要な一歩です。
各都道府県警察には「性犯罪被害相談」や「ストーカー対策窓口」が設けられています。女性警察官による対応を希望することも可能です。
まとめ:繰り返される被害は必ず記録・通報を
痴漢やストーカー行為は放置すべきではありません。過去に同様の被害を経験している場合、それは偶然ではなく、意図的に狙われている可能性が極めて高いといえます。
証拠が不十分でも、被害を記録し警察に相談することが、自分自身を守る最も確実な方法です。誰にも言えずに悩んでいる方は、各都道府県警察のストーカー相談窓口や女性支援団体のサポートも活用してください。