最近、「東京電力エナジーパートナー」などの名を騙ったSMS(ショートメッセージ)で、「延滞金が発生している」「至急支払ってください」といった内容のフィッシング詐欺が増加しています。この記事では、このようなSMSの特徴と、誤ってクリック・認証してしまった場合の対処法について詳しく解説します。
SMSで届く請求通知は本物?見分けるポイント
実在する企業を名乗ったSMSの多くは、詐欺グループが仕掛けるフィッシング詐欺です。以下のような特徴があれば、まず詐欺を疑ってください。
- 契約していない会社名で請求が届く
- URLが公式サイトとは異なる不審なドメイン(例:tokyo-denryoku-support.comなど)
- 「すぐに支払ってください」といった強い口調で焦らせる
たとえば、東京電力エナジーパートナーはSMSで請求を行いません。公式サイトでも明確に注意喚起がなされています。
URLをクリック&電話番号入力してしまったら?
仮に誤ってURLをクリックし、携帯番号などを入力してしまっても、それだけで支払い義務が発生することは一切ありません。また、クリックしただけでは金銭被害に直結することも基本的にありませんので安心してください。
しかし、電話番号などの情報が不正に収集され、今後さらに詐欺の対象として狙われる可能性は高まります。このため、以下の対応が必要です。
今すぐできる対処法と予防措置
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携帯キャリアに連絡:不審なSMSの報告とあわせて、フィッシング被害防止のために番号変更の相談を。
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セキュリティソフトでスキャン:スマートフォンにウイルスや不正アプリが入っていないか確認します。
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該当SMSは削除:返信や再クリックは絶対に避け、ブロック・通報を。
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公式サイトやサポートで確認:東京電力のような実在する企業を騙る場合は、正規の問い合わせ窓口で請求の事実を確認しましょう。
「放置して大丈夫?」と感じたときの判断基準
契約していない会社からの請求やSMSの場合、基本的に放置して問題ありません。法的な支払い義務も発生しておらず、相手もあなたの個人情報を完全には把握していない可能性が高いです。
ただし、電話番号やその他情報を送信してしまった場合は、他の詐欺や迷惑電話へのターゲットになりやすくなります。被害の連鎖を防ぐため、各種ブロック・報告を早めに行うことが大切です。
詐欺SMSの今後の対策と心構え
こうした詐欺の手口は日々進化しています。「個人情報を入力しない」「リンクは開かない」「怪しいSMSは即削除」といった基本ルールを徹底しましょう。
また、スマートフォンには迷惑SMSフィルターの設定を導入し、詐欺被害の予防に努めてください。総務省の公式案内なども活用すると、信頼性の高い情報が得られます。
まとめ:不審なSMSはすぐ削除、個人情報は渡さない
東京電力を名乗るSMSに限らず、突然の請求や警告を装ったメッセージは、ほとんどが詐欺目的です。クリックや認証をしてしまった場合でも焦らず、冷静に対応して被害の拡大を防ぎましょう。
不安な場合は、消費者センターや警察相談窓口「#9110」にも連絡を。正しい知識と行動が、自分自身を守る最善の対策です。