ダイエットサプリや美容健康商品を初回限定価格で試せるキャンペーンは魅力的ですが、その裏で「定期購入トラブル」に巻き込まれるケースが後を絶ちません。特に近年話題になっている商品の一つ「キラーバーナー」などでは、初回だけのつもりが高額請求が発生したという報告が複数存在します。この記事では、定期購入トラブルの典型例とその対処法について詳しく解説します。
初回限定価格のカラクリと定期購入の仕組み
「初回限定500円」などと謳われる広告には、実は“定期購入が前提”という条件がついているケースが多くあります。この情報は小さな文字で表示されていたり、申し込みページの下部に記載されていたりするため、気づかずに申し込んでしまう人が少なくありません。
キラーバーナーもその一例で、初回注文の際に定期コースへの自動登録が行われ、2回目以降は高額な商品代(例:8,000円程度)が請求される仕組みになっています。
LINEや電話注文のリスクと注意点
LINE注文や電話確認による申し込みは、手軽な反面、「説明が不十分だった」「記録が残らなかった」といったトラブルの温床になりやすいです。電話で“初回だけ”と伝えたつもりでも、公式には契約が定期購入とされてしまう場合もあります。
さらに、LINEトーク履歴が削除されていると証拠が残らず、後から「聞いていない」と主張するのが難しくなります。
定期解約のルールとキャンセル可能なタイミング
多くの定期商品には、「次回発送の7日前までに電話連絡で解約」といった厳しい条件があります。この期限を過ぎると、解約ができず自動で2回目の商品が届くことになります。
また、「クーリングオフは対象外」と記載されている場合、原則的には返品は認められません。ですが未開封で商品到着後すぐに対応すれば、交渉次第で返品・キャンセルが可能なケースもあります。
実際に解約・返品できた人の対応例
・消費生活センターに相談し、事業者側に「法的措置」を示唆したところ、返品を受け入れてもらえた。
・支払いが後払い(コンビニ払い等)の場合、支払い前に業者に連絡し、解約を強く申し出たことで請求取り下げになった。
・証拠がなくても、冷静かつ毅然とした態度で交渉し、返品用の住所を提示してもらえた。
重要なのは、「諦めずに連絡・交渉すること」です。電話であれば録音、メールであれば送信記録を必ず残しましょう。
返金を求めるためにやるべきこと
- 商品到着後すぐに「未開封」の状態で保管
- カスタマーサポートに返品・解約を申し出る
- 対応が不十分なら消費生活センター(188)に相談
- 支払い済みならクレジットカード会社にチャージバックの可能性を相談
また、今後のトラブル予防として、申込前に「特定商取引法に基づく表記」を必ず確認しましょう。
消費者庁や国民生活センターの見解と支援
消費者庁や国民生活センターでは、悪質な定期購入トラブルに対する注意喚起を定期的に行っています。
【参考】消費者庁:健康食品等の通信販売に関する注意喚起
相談は「消費者ホットライン188」に電話するだけで、最寄りの消費生活センターに繋がります。
まとめ:冷静に対応し、泣き寝入りしない
初回限定商品を購入したつもりが、気づかないうちに高額な定期コースに登録されていたというケースは少なくありません。
しかし、解約や返品を受け入れてもらえた例も多数あります。消費者としての正当な権利を行使し、あきらめずに行動することが重要です。
今後は契約内容や定期縛りの有無を細かくチェックすることで、こうしたトラブルを未然に防ぎましょう。