近年、日本国内においても「公的機関」を名乗る不審な国際電話が増えています。特に「法務省」や「入国管理局」を名乗るケースでは、真偽の判断が難しいこともあり、多くの人が不安を感じています。本記事では、+881から始まる番号の正体や、実際の詐欺事例、対応方法について詳しく解説します。
+881から始まる電話番号の正体とは
+881は一般的な国番号ではなく、「衛星電話」に割り当てられている番号です。通常の固定電話や携帯電話とは異なり、個人が使うことはほぼありません。
そのため、+881の着信があった場合、それだけでかなり高い確率で詐欺・架空請求の可能性が高いといえます。信頼できる機関がこの番号を使用することはまずありません。
「法務省」や「入国管理局」を名乗る手口に注意
近年増えているのが、在留外国人やその家族をターゲットにした「法務省 入国管理局」を名乗る詐欺電話です。
これらの電話では、「在留資格に問題がある」「裁判所に出廷しなければならない」「弁護士費用が必要」などと脅し、金銭を要求するパターンが見られます。
法務省や入国管理局が、いきなり電話でお金を請求したり、LINEなどで連絡してくることは絶対にありません。
本物の法務省・入国管理局が使う連絡手段
正規の行政機関からの連絡は、以下の方法に限られます。
- 書面（封書・通知書）での送付
- 公的な電話番号（03などの市外局番）からの着信
- 申請中の手続きに対する確認連絡（事前に合意されている場合）
不意に国際番号からの電話で「法務省です」と言われても、それは完全に詐欺の可能性が高いと考えましょう。
被害に遭わないためにすぐできる対応
もし+881や+86（中国）など、国際電話が不審な内容でかかってきた場合、次のように対処してください。
- 電話に出ない・無視する
- 通話してしまった場合は、絶対に個人情報や支払い情報を伝えない
- 着信履歴・会話をスクリーンショットや録音で記録する
- 消費者庁の「注意喚起情報」を定期的にチェックする
また、スマホの設定で国際電話をブロックしたり、着信拒否リストに追加しておくのも有効です。
もし被害に遭ってしまった場合の相談窓口
万が一、個人情報を伝えてしまった、金銭を送ってしまった場合は、すぐに以下の窓口へ相談を。
これらの機関では、具体的な状況を伝えることで、今後の対応や被害防止の助言を受けられます。
まとめ：+881の番号や法務省名乗る電話は要警戒
今回のような「+881からの着信」や「法務省を名乗る不審な電話」は、詐欺の可能性が非常に高く、絶対に相手にしないことが重要です。
公式機関は正規の手続きと連絡手段を用います。少しでも疑問を感じた場合は、必ず自分で調べて確認し、安易に応じないよう注意しましょう。