学習塾で「定期テスト対策」と謳っているのに、実際にはそれに沿わない指導が行われていると感じたことはありませんか?特に進学塾や選抜クラスに通う生徒から、「一般クラスと内容が違う」「定期テストと関係ないことをやらされる」という声が聞かれることもあります。本記事では、そうしたケースが“詐欺”に該当するのか、教育的観点と法的観点の両方から解説していきます。
📚SSSTコースとは?塾が用意する上位カリキュラムの特徴
SSSTは進学塾で設けられている最上位クラスの一種で、難関校受験を想定した高度な内容を扱うのが特徴です。
そのため、「定期テスト対策」よりも「入試対策」に重きが置かれ、一般クラスとは方針が異なることが多くなります。
📖定期テスト対策をしない=詐欺?その境界線
「詐欺」とは故意に虚偽の説明をして金銭を得る行為を指します。塾がパンフレットや契約時に「定期テスト対策を重視する」と明言していたにもかかわらず、それをまったく行わない場合、誤認を与えるとして問題視される可能性はあります。
ただし、SSSTコースなどの選抜クラスでは、入塾時に保護者へ方針説明が行われているケースが多いため、「入試対策を優先する」ことに同意している場合は詐欺とは言えません。
🧠なぜSSSTでは定期テスト対策が少ないのか
SSSTのようなハイレベルクラスでは、学校の定期テストの範囲よりも難易度の高い内容を先取りする指導が行われます。
そのため、講師が「あえて」学校対策を減らし、受験全体を見据えた学力養成にフォーカスする場合があります。
一見関係ないように見えても、長期的に見れば中学受験や高校受験に直結する実力を養う意図があるのです。
👨👩👧モヤモヤしたときはまず塾に相談を
もしも「定期テスト対策が足りない」と感じたら、保護者を通じて教室長や講師に状況説明と方針確認をしてもらいましょう。
「志望校に向けてこの学習内容がどう関係するのか」などを具体的に聞くと、指導意図が明確になることがあります。
また、個別対応や課題の相談も可能な塾もあるため、早めのコミュニケーションが大切です。
⚖️法的にはどう考えられているか
法律的に「詐欺」にあたるには、「虚偽の説明によってお金を騙し取る意図」が必要とされます。
教育サービスでは、指導方針に納得がいかない場合でも、「詐欺」ではなく「契約不適合」や「説明義務違反」のように別の法的観点で捉えられることが多いです。
📝まとめ:不満を感じたら「確認と相談」がカギ
SSSTなどの選抜クラスでは、一般クラスとは異なる方針がとられることが多く、その差が誤解や不満を生むこともあります。
しかし、それがすぐに「詐欺」に該当するわけではなく、学習目的と指導方針の共有がされているかが重要です。
もし納得がいかない場合は、保護者を通じて教室側に相談し、自分の目的に合った学習環境であるかを見極めましょう。