駐車時の「コン」という音――気づいたときには車に傷がなく、相手車両も確認できない。そんなとき「もしかして当て逃げ?」と不安になる人も少なくありません。この記事では、実際に当てたかどうかわからない場合でも、トラブルに発展しないための適切な対応を、専門家監修のもとに解説します。
「当て逃げかもしれない」と思ったときに最初に確認すべきこと
まずは当たったかもしれない相手の車両の有無や状況をできるだけ冷静に思い出しましょう。現場が特定できるなら、後日確認に行くことも有効です。
また、車体の周囲を光の角度を変えて細かくチェックしましょう。小さなこすれや塗料の移りなど、事故の痕跡が残っていることもあります。
ドラレコがない場合でも取るべき行動
ドライブレコーダーがない場合でも、自分の行動記録を整理し、記憶が新しいうちにメモを残しておくのが重要です。特に時間・場所・駐車状況・音の聞こえ方などの情報は、後々の説明に役立ちます。
また、その場に第三者がいた場合(他の駐車者、施設職員など)がいれば、声をかけて確認を取っておくのも一つの方法です。
警察に届け出るべきか迷ったときの判断基準
明確に接触した記憶がなくても、少しでも疑いがある場合は、警察に「念のため」として自ら連絡をするのが安全です。
自首や届け出をしておけば、万が一後から相手から通報があったとしても「逃げた」と判断されるリスクが大きく軽減されます。
相手側が通報していた場合の警察の対応は?
相手が当て逃げとして通報していた場合、数日以内に警察から電話があるのが一般的です。車両の特徴や目撃者の証言、監視カメラ映像などをもとに捜査されます。
ただし、特定に至らないケースも多く、届出がない限り何も連絡が来ないこともあり得ます。
もし当てていたと後から分かったら
その時点での自己申告でも、誠意ある対応として評価される可能性があります。保険会社にも同時に相談しましょう。事故の責任が明らかでなくても、任意保険での補償対象となることがあります。
また、後日相手が名乗り出てきた場合に備え、今後のやり取りのための記録を残しておきましょう。
まとめ|「気のせい」で済ませず、行動があなたを守る
たとえ確信が持てない場合でも、「当てたかもしれない」と思ったときは、警察への自己申告と状況確認があなた自身を守る大切なステップです。もし何もなければそれで安心、仮に後日問題が発覚しても「逃げた」という誤解を避けられます。
事故は誰にでも起こり得ます。大切なのはその後の「対応力」です。