知らない番号からの電話や、詐欺まがいの連絡が相次ぐ中、特定の地域に集中してかかってくるというケースが報告されています。とくに、出張が多いビジネスパーソンにとっては、個人情報がどこで流出したのかが気になるところでしょう。本記事では、電話番号の流出経路とその可能性について詳しく解説します。
電話番号の流出ルート:代表的な4つのケース
電話番号が漏れる主なルートには、以下のようなものがあります。
- 1. 会員登録を伴うサービス利用
- 2. Wi-Fi接続時の認証情報提出
- 3. アンケートや名刺の提出
- 4. セキュリティが甘い管理体制の企業
とくにビジネスホテルや宿泊施設では、宿泊カードに電話番号を記載するケースが多く、その情報が適切に管理されていないと第三者に流出する恐れがあります。
出張先で注意したい電話番号の提供場面
岩手など地方に出張する際、以下の場面で電話番号を提供することがあります。
- ・チェックイン時の宿泊カード
- ・観光施設のWi-Fi登録
- ・地域系ポイントカードやスタンプラリー
一見安心できる場でも、名簿業者に転売されるケースや、悪意あるスタッフが情報を抜き取る可能性もゼロではありません。
地域別ターゲティングと名簿業者の関係
詐欺電話の多くは、ターゲットを絞るために「地域別の電話リスト」が使われています。実際、0800-500-1149などの番号が、岩手エリアに集中的にかかっているという報告があり、名簿が地域別に分けられている可能性が示唆されます。
このような番号に関しては、ネット上の番号検索サイトで被害の傾向を知ることができ、同様の報告が多い場合は詐欺の可能性が高いと考えられます。
空中では盗まれないが、Wi-FiやSIM経由でのリスクも
「空中で電話番号が盗まれる」とは考えにくいですが、Wi-Fi接続時や、無料通話アプリの利用時にデータが漏れるリスクはあります。特に無料の公衆Wi-Fiは暗号化されていないことが多く、そこから盗まれる可能性も指摘されています。
また、SIMカードを介したスパイウェアの侵入事例も海外では報告されており、普段使用する端末のセキュリティ対策も重要です。
もし詐欺電話を受け取ってしまったら
- ・電話に出ない、折り返さない
- ・番号をGoogle検索や番号検索サービスで調査
- ・迷惑電話ブロックアプリを導入
- ・必要に応じて通信事業者や警察に相談
たとえば、「迷惑電話ストッパー」などのアプリは、着信時に迷惑判定を行い、自動でブロックしてくれる機能を持っています。
まとめ:出張時の個人情報の扱いに注意
電話番号がどこで漏れたのかを突き止めるのは難しいですが、出張時に利用する施設での情報記載やWi-Fi利用など、思わぬところでリスクが潜んでいることが分かります。
不審な電話は無視し、情報管理の見直しと対策を講じることが、自分を守る最良の方法です。