近年、YouTubeやSNSで表示される広告を経由して商品を購入した結果、粗悪品や詐欺商品が届いたという被害報告が増加しています。特に、”冷却ファン”や”福袋クーポン”などを謳う広告は、安さや限定性を強調し消費者心理を巧みに突いてきます。本記事では、こうしたネット広告詐欺の典型的なパターンと、被害に遭った際に泣き寝入りせずに済む具体的な対処法を解説します。
YouTube広告経由で届いた商品が詐欺だった？よくある被害の特徴
ネット上には「全く冷えないファンが届いた」「福袋が粗品以下だった」といった報告が多く見られます。広告の見た目はプロっぽく、レビューも一見良さそうに見えるものの、実際に届く商品は粗悪品であることがほとんどです。
さらに問題なのは、LINEでの対応放棄・電話が繋がらない・返品受付の放置など、顧客対応が意図的に遮断されている点です。こうした業者は多くが中国や海外に実体があり、日本の消費者保護法の及ばないケースもあります。
まず行うべき初期対応と証拠の確保
被害に遭ったと気づいたら、すぐに以下を行いましょう。
- 購入時の広告画面や商品のスクリーンショットを保存
- 注文確認メールやLINEのやり取りをすべて残す
- クレジットカード会社の利用明細に記録を取る
例：ある女性は、ファン付きベルトを注文し「まったく冷えず返品希望」と連絡したが返信がなく、カード会社に相談した結果、チャージバック制度を使って返金に成功しました。
返金を目指す！有効な対処法と通報先
泣き寝入りしないためには、以下の行動が有効です。
- クレジットカード会社にチャージバックを申請
詐欺的取引であった証拠が揃っていれば、支払いの取消が可能です - 消費生活センターへの相談
国民生活センターまたは188番（いやや）へ連絡 - 該当プラットフォーム（YouTube等）へ広告報告
虚偽広告として通報すれば掲載停止の可能性も - 弁護士相談
法的手段を検討する場合は、消費者問題に強い弁護士へ相談
LINEやメールで連絡が取れない状態でも、証拠があれば動ける機関はあります。
今後同じ詐欺に遭わないためのポイント
ネットショッピングでは以下の点に注意しましょう。
- 住所や会社概要のない販売ページは避ける
- 実在する日本法人かどうか会社名で検索する
- 極端な割引や「今だけ」「限定」などを強調する広告は要注意
- LINEしか連絡手段がない業者は危険信号
また、事前にGoogleやSNSで商品名＋「詐欺」「届かない」などで検索してみるのも効果的です。
まとめ：被害に気づいたら早期対応を！泣き寝入りは不要
ネット詐欺に遭ってしまった場合も、証拠を確保し正しく対処すれば返金の道はあります。放置せず、まずはカード会社や消費者センターに連絡することから始めましょう。
また、同様の被害を防ぐためにも、安易に広告を信用しすぎない姿勢が大切です。「うまい話には裏がある」ことを意識して、安全なネットショッピングを心がけましょう。