近年、「1919チャット」などの出会い系・チャットサイトをきっかけに発生する少額請求詐欺が問題視されています。突然送られてくる「未納金190円」「弁護士名義の訴訟通知」などは一見本物に見えますが、その多くが詐欺を目的とした悪質な行為です。この記事では、なぜこのような請求が来るのか、そして無視して良いのかどうか、さらにトラブル回避のための実践的な対応策をわかりやすく解説します。
190円請求のSMSやメールは詐欺の典型例
「未納分190円」「委託弁護士事務所より小額訴訟を行う」といった文言は、多くの詐欺に共通する特徴です。特に少額であることから、つい支払ってしまう人が多いのが狙いです。
実際に訴訟を起こすなら、裁判所から書面で正式な通知が来るのが正規の手続きです。SMSやメール、LINEなどによる通知だけで訴訟が始まることは絶対にありません。
なぜ無料ポイント利用後に請求が届くのか
このような請求が来るきっかけは、サイト登録時に入力した電話番号やメールアドレスが悪用されるためです。一部のサイトでは、無料利用を装って利用者の個人情報を収集し、それをもとに請求メッセージを送る悪質な手法が用いられています。
例として、以下のようなケースがあります。
- 「無料ポイントがなくなったあとに自動で課金が始まる」ような規約が記載されていた
- マイナス表示になった状態のまま放置したことで“未納扱い”になったと通知される
支払いに応じてはいけない理由
一度支払いをしてしまうと、相手に「支払ってくれる人」と認識され、次から次へと高額な請求が届く危険があります。また、「3000円以上からしか払えない」という不自然な設定も、詐欺業者が最初から高額請求を狙っている証拠です。
支払ってしまった人の中には、後から「延滞金」や「弁護士費用」などの名目でさらに請求されるという被害例もあります。
弁護士名義や法律事務所を名乗るのは信じてはいけない
詐欺グループは「○○法律事務所」などのもっともらしい名前を使い、緊張感を煽ってきます。しかし、その多くは実在しないか、名義を勝手に騙っているだけです。弁護士や法律事務所から正式な請求があるなら、郵送や書留が基本です。
不安なときは、その法律事務所名をインターネットで検索して公式サイトと照らし合わせるのも有効です。
安全な対処法と相談窓口
このような場合にもっとも重要なのは「支払わないこと」と「無視すること」です。ただし、個人情報を多く入力していた場合や、何らかの支払いをしてしまった場合には以下の対応を検討してください。
- 消費者ホットライン(188)に相談する
- 最寄りの警察署またはサイバー犯罪相談窓口へ連絡
- 支払いに使用した金融機関に不正利用の相談をする
また、支払ってしまったことを後悔する必要はありません。今後被害を防ぐために、正しい知識と行動を取ることが重要です。
まとめ:不審な請求には毅然と対応しよう
「1919チャット」やその他類似サイトからの突然の請求メッセージは、詐欺である可能性が極めて高いです。190円という少額でも、絶対に支払わないようにし、リンクを踏んだり返信したりするのも避けてください。
何よりも冷静に行動し、必要であれば公的機関へ相談することが、あなた自身を守る最善の方法です。