車のタイヤが骨ごと抜ける!? 駐車場での突然の故障とその原因・責任の所在とは

飲食店で食事を終えて発進した直後、車のタイヤが「骨ごと抜けた」という衝撃的な体験。事故ではないが重大なトラブルに見舞われたこのようなケース、誰に責任があるのか、またなぜこうしたことが起きるのかを分かりやすく解説します。

車のタイヤが“骨ごと抜ける”とは何が起きているのか

「骨ごと抜けた」とは、車の足回り(サスペンション、ナックル、ハブベアリングなど)の構造的な破損を意味している可能性があります。特に古い車では、金属疲労や腐食、ボルトの緩みなどが原因で突然破損することがあります。

例えば、ロアアームのボールジョイントが破断すると、タイヤが物理的に外れたり傾いたりしてしまうことがあり、これは走行不能になる重大な故障です。

段差が引き金になることはあるのか

駐車場の小さな段差でも、足回りがすでに弱っていた場合は破損のきっかけになりえます。普段は問題ない段差でも、構造的に限界が近かった部品には大きな負荷となります。

これは、ちょうど折れかけた針金を軽く曲げただけで折れるようなもので、段差が直接の原因というよりは「最後の一押し」となることが多いです。

責任の所在:誰が悪いのか

今回のように事故の相手がいない「単独故障」の場合、基本的にはドライバーの管理責任が問われます。つまり、「整備不良」によるトラブルである限り、車の所有者(運転者)に責任があるとされます。

ただし、駐車場の段差が異常に高く、構造上危険な形状だった場合には、施設側(飲食店や管理会社)にも管理責任が問われる余地があります。これは、段差による損傷が他の利用者にも頻発している場合などが該当します。

古い車によくある?車の経年劣化の実態

10年以上使用している車や過走行車では、足回り部品の劣化や金属疲労が進んでいることが多くなります。特に、雪国で使用された車や海沿いの地域では、塩分によるサビが進行している可能性も。

実際に、12年落ち、15万km走行の国産車でナックル部が腐食して破断した例もあります。車検では発見できないような細部のクラックやサビが原因となることもあるため、定期的な点検や整備が重要です。

自動車保険やJAFは適用される?

このような自損トラブルでも、車両保険に加入していれば修理費の補償を受けられる可能性があります。ただし、免責額の設定や補償対象外とされるケースもあるため、契約内容を確認する必要があります。

また、JAFなどのロードサービス会員であれば、レッカー移動費用は無料または一部負担で対応してくれる場合があります。

予防と対応:こうしたトラブルを避けるには

まず第一に、年数の経過した車は定期的に下回りの点検を受けることが重要です。整備工場にて足回り部品の摩耗やサビを確認してもらい、必要であれば早めに交換しましょう。

また、見知らぬ駐車場や段差の大きい場所では徐行を徹底し、違和感があればすぐに点検を受ける姿勢も大切です。

まとめ:整備と慎重な運転で防げるトラブル

車のタイヤが骨ごと抜けるようなトラブルは、重大な事故に直結しかねない危険な故障です。しかし、その多くは日頃の点検と注意で防ぐことが可能です。

また、段差などの外的要因が関与する場合でも、まずは原因の特定を専門家に依頼し、保険や管理責任の可能性を冷静に検討しましょう。安心安全なカーライフのためには「気づいたときが整備のタイミング」です。

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