最近、日本国内でも海外からの不審な国際電話による詐欺被害が報告されています。中でも+891や+86などから始まる番号からの自動音声付き着信は、詐欺目的の可能性が高く、実際にボタン操作をしてしまったことで不安を感じる方も少なくありません。本記事では、こうした国際電話詐欺の具体例と、万が一電話に出てしまった場合の対応策について解説します。
+891や+86からの電話は詐欺の可能性が高い
「+891」「+86」「+880」などの国際番号からかかってくる電話の多くは、詐欺業者や悪質なコールセンターが発信しているケースがあります。特に中国語や英語の自動音声で「税関」「警察」「入国管理局」などを名乗る手口が横行しています。
これらの電話では「○を押してください」といったガイダンスに従わせ、個人情報を聞き出したり、のちのち金銭要求につなげるパターンがあります。
ガイダンスに従ってボタンを押すと何が起こる?
自動音声で「8」や「9」を押すよう案内された際、ボタンを押してしまっただけでは直接的な金銭被害は通常発生しません。しかし、詐欺業者側に「この番号は反応があった=狙いやすい」とマークされてしまう可能性があります。
また、着信記録が残り続けることで、その後も複数の詐欺電話やSMSが届くリスクが高まります。
電話を切った後にやるべき3つのこと
- 着信履歴を削除し、ブロック設定を行う:スマホの設定で該当番号を拒否登録します。
- 端末のセキュリティを確認する:OSやアプリを最新に保ち、セキュリティアプリの導入も検討しましょう。
- 不安が残る場合は相談機関に連絡する:被害がなくても、情報提供の意味でも通報は有効です。
相談先として有効な窓口一覧
機関名 | 連絡先 |
---|---|
消費者ホットライン | 188(局番なし) |
警察相談専用窓口(全国共通) | #9110 |
総務省 国際電話に関する相談 | 各地の総合通信局 |
また、各通信キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)も不審電話の通報窓口を設けています。利用中のキャリアに確認しましょう。
今後のためにできる予防策
- 知らない海外番号には出ない
- スマホに迷惑電話ブロックアプリを導入
- 詐欺の最新手口を定期的にチェック
特に高齢者の方やスマホ操作に不慣れな方と同居している場合は、詐欺電話について話し合っておくと安心です。
まとめ:不審な国際電話には冷静な対応を
+891から始まるような国際電話がかかってきた場合、着信に応じたり、ボタンを押すことによる直接的な被害は通常ありませんが、詐欺業者から「反応あり」と判断され、さらなるアプローチを受ける可能性があります。被害を未然に防ぐには、出ない・押さない・報告するの3つを徹底しましょう。不安がある場合は、早めに消費者センターや警察へ相談することをおすすめします。