近年、SNSやマッチングアプリを利用した「ロマンス詐欺」が増加しており、被害に遭った方からの相談も多く寄せられています。被害後に最も大切なのは、信頼できる弁護士のサポートを早期に得ることですが、自分で探すのが不安という声も少なくありません。本記事では、弁護士の見つけ方や会社に相談するメリット、着手金詐欺を回避するポイントについて解説します。
ロマンス詐欺の概要とよくある手口
ロマンス詐欺とは、恋愛感情を利用して金銭をだまし取る詐欺の一種です。相手は実在しない人物を演じ、信頼関係を築いた後で病気やトラブルなどを理由に送金を迫ってきます。中には、身分証や勤務先の偽造情報を提示して信用させる手口もあります。
実際の事例では、SNSで知り合った外国人を装う人物が投資話を持ちかけたり、「来日費用が必要」と言って多額の送金を要求するパターンも見られます。
会社に相談するメリットとは
勤務先が大手企業であれば、福利厚生の一環として法律相談サービスや提携弁護士の紹介制度を設けているケースがあります。こうした制度を利用すれば、費用の透明性や実績がある専門家と繋がれるため、安心して相談できます。
また、人事や総務部門は過去に類似の相談事例を扱っている場合もあり、制度の案内や被害回復への助言をしてくれる可能性があります。
自分で弁護士を探すときの注意点
インターネットで検索するだけでは、広告の多い事務所や過大な表現を使う弁護士に行き当たる可能性もあります。信頼性を確認するには、日本弁護士連合会の「ひまわりサーチ」など公的機関の検索サイトを活用しましょう。
弁護士費用が明示されていない、過剰な成功報酬を求める、具体的な説明がないなどの事務所には注意が必要です。
着手金詐欺を避けるためのチェックポイント
- 契約書の提示があるか(口頭のみは危険)
- 着手金・報酬・実費の内訳が明記されているか
- 事務所の住所や代表者が実在するか確認できるか
- 相談時に対応が誠実か、時間をかけて説明してくれるか
弁護士会所属の確認や、所属弁護士名でネット検索を行うことも有効です。
実際に弁護士に依頼した体験談
実際にロマンス詐欺被害に遭った方の中には、「会社経由で紹介された弁護士に相談したことで安心感が得られた」という声や、「自分で探したが、無料相談で費用の明細を明示してくれた弁護士に絞った」という事例もあります。
相談時には、LINEやメールなどの証拠をできる限り保存・印刷して持参することがスムーズな対応に繋がります。
まとめ:被害後は速やかに信頼できる相談先を確保
ロマンス詐欺の被害に遭ったとき、焦らず冷静に対応することが重要です。勤務先の支援制度を活用することで、信頼できる弁護士に繋がる可能性が高まります。また、自分で探す場合でも、公的機関を通じた検索や無料相談を活用し、着手金詐欺などの二次被害を避ける工夫が求められます。
一人で悩まず、周囲や専門家の力を借りることで、より良い解決への一歩を踏み出せるはずです。