深夜に自転車窃盗の共犯として事情聴取を受けたものの、初犯で現行犯逮捕でもなく任意で帰され、後日また警察から呼び出された──そんな不安な状況にある18歳の高校3年生の方へ向けて、2回目出頭以降の可能性や対応のポイントをわかりやすく整理しました。
2回目の出頭で逮捕・勾留はあり得るの?
在宅事件として扱われていれば、原則として任意出頭が続き、出頭したからといって必ず逮捕されるわけではありません。実務上、任意出頭でその場で逮捕されるケースは珍しく、初犯・軽微な窃盗事件では特に可能性は低いとされています。
ただし、呼び出しに応じず無視を続けたり、逃亡や証拠隠滅のおそれがあると捜査機関に判断されると、後日逮捕状を取って逮捕されるリスクは否定できません。
捜査の進み方(2回目以降の出頭〜書類送検まで)
一般的な流れとして、初回聴取後に防犯カメラ映像や目撃証言の確認が進み、1か月程度で再度呼び出しがあるケースが多いです。事情聴取が終わると警察が捜査記録をまとめ、検察へ書類送検します。
窃盗事件は示談・被害金額・態様などによって、警察段階で処分(微罪処分)される場合もあります。初犯かつ被害が小さければ不起訴・起訴猶予となり、罰金刑にとどまる見込みが高いです。
逮捕される可能性が低い理由と対応策
✓ 警察も任意の調査で十分と判断していれば、2回目以降も任意出頭が続きやすいです。
✓ 示談や被害弁償により被害者の理解を得られると、不起訴や罰金処分になる可能性が高まります。
✓ 弁護士に早めに相談すれば、取り調べ対応や示談交渉、逮捕回避に向けたアドバイスが得られます。
学校側への連絡はあるの?
警察や検察が高校や担任に連絡することは原則ありません。本人が未成年等であっても、連絡義務はなく、個人情報の保護が優先されます。
ただし、担任・級友・家族から本人の様子や生活態度について情報提供があれば、学校側が家庭へ相談する可能性はありますが、事件発覚を学校が知る契機にはなりにくいです。
実例でみる安心の流れ
例えば、A君(高3・18歳)は深夜に自転車を共用し、初回は任意聴取で帰宅後、1か月後に再度呼び出されました。示談・被害弁償をしたところ、書類送検の後、起訴猶予・不起訴処分となりました。
このケースでは、逮捕なし・学校への連絡なしで、罰金や親への報告すらなく終えることができました。
弁護士相談のすすめ
任意出頭をスムーズに終えるためにも、出頭前に弁護士に相談することで、「このままでいいのか」「いくら示談すべきか」など具体的なアドバイスが得られ、心の安心にもつながります。
また、自首や示談の手続きを弁護士に任せられることで、警察・検察とのやり取りも円滑に進むケースが多いです。
まとめ
・初犯・自転車窃盗の2回目出頭で即逮捕される可能性は低い。
・ただし、呼び出しを無視し続けると逮捕リスクは高まる。
・示談・被害弁償によって不起訴・起訴猶予が狙える。
・学校への連絡は原則ない。
・不安なときは弁護士に早めに相談し、適切に対応するのが安心。