契約だけで借入額に含まれる?消費者金融の契約枠と信用情報の仕組みを解説

消費者金融との契約を行ったものの、実際には一円も借りていない場合、それは「借入」と見なされるのでしょうか?住宅ローンやクレジットカード審査を控えている方にとって、この違いは重要です。本記事では、契約枠と実際の借入がどのように信用情報に記録されるのかをわかりやすく解説します。

借入契約枠と実際の借入はどう違う?

消費者金融で契約を交わした場合、その契約は「借入可能な枠=限度額」として信用情報に記録されます。たとえば、10万円の契約をしたが一度も借り入れていない場合、実際の借入残高は0円です。しかし契約自体は情報機関に記録されているため「利用可能枠あり」として他社に伝わります。

つまり「借入額」ではなく「契約情報」として存在しているというのが正確な表現です。 これはクレジットカードでのキャッシング枠がある場合と似ています。

信用情報にどう記録されるのか

信用情報は主にCIC、JICC、KSCという3つの機関が管理しています。消費者金融と契約した場合、その契約内容(限度額・契約日・支払い状況など)はCICやJICCに記録されます。記録される情報の中に「借入残高」や「遅延情報」も含まれますが、未使用であれば残高はゼロのままです。

記録例:

  • 契約額:100,000円
  • 借入残高:0円
  • 返済状況:-(未借入)

他社借入額としてカウントされるか?

結論から言えば、実際に借入していなければ「他社借入額」には含まれません。 住宅ローン審査などで記入する「他社借入額」の欄には、現時点で実際に借りている残高のみを記載します。契約だけで未利用の枠は金額としてはカウントされませんが、審査担当者がその情報をチェックし、潜在的な借入リスクと捉える可能性はあります。

審査で影響を受けるケースも

未使用でも契約情報があることで、銀行やクレジット会社の審査時に「すぐに借りられる状況」として評価される可能性があります。特に複数の契約がある場合、将来的な借入リスクとしてマイナス評価になる場合もあるため注意が必要です。

審査に影響を与えたくない場合は、信用情報開示を行い、状況を把握した上で、不要な契約は解約しておくのも一つの手段です。

契約後に解約するには?

消費者金融との契約を終了したい場合は、各社のカスタマーセンターに連絡することで「契約解約手続き」を取ることができます。借入を行っていない場合はすぐに解約が可能で、数週間後に信用情報にも反映されます。

注意点としては、一度契約した事実は数年間記録として残りますが、解約しておけば今後の審査におけるリスクを減らせるでしょう。

まとめ:未借入=他社借入額ゼロだが契約情報は残る

10万円の契約をしても、一円も借りていなければ「他社借入額」はゼロです。 ただし、その契約情報自体は信用情報として記録され、他の金融機関に共有されている点には注意が必要です。審査対策や信用スコアを気にする方は、必要のない契約を解約する、あるいは定期的に情報開示して状況を確認することをおすすめします。

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