インターホンの鳴る音に慌てて出てみると、思いがけず訪問販売だった――そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。特に、ヤクルトのような大手企業による訪問でも、寝起きや油断しているときに出てしまい、サンプルを受け取ってしまった…と後から不安になることもあります。本記事では、サンプル品を受け取ってしまった後でも安心して対処できる方法を解説します。
訪問販売で受け取ったサンプルは契約ではない
まず安心していただきたいのは、サンプルを受け取ること自体は契約にはあたりません。つまり、商品の代金を支払う義務は発生していません。
ヤクルトのような健康食品会社は、商品に自信があるために無料配布を行うことがありますが、それに応じたからといって自動的に契約になったり、購入義務が生じたりすることは法律上ありません。
「後で電話します」にどう対応すべきか
訪問時に「後ほど電話します」「気に入ったらご連絡を」などと言われることがありますが、これは営業トークの一環です。電話がかかってきたとしても、「不要です」と一言伝えれば問題ありません。
万が一強く勧誘された場合には、「今後一切の連絡をお断りします」とはっきりと告げましょう。それでもしつこい場合は、特定商取引法に基づいて消費生活センターに相談することができます。
サンプルを受け取った場合の注意点
無料サンプルであっても、中には「試供品＝契約の意思あり」と解釈して迫ってくる悪質な業者も存在します。以下の点に注意しましょう。
- サンプルを受け取ったからといって契約義務はない
- 口頭での「購入します」などの発言もなければ契約成立しない
- 電話での勧誘に曖昧な返事をしない
少しでも不安がある場合は、話の内容をメモに残しておくのも有効です。
今後の訪問販売対策：対応しないための工夫
訪問販売を避けたい方は、インターホン対応時に録画機能を活用したり、「訪問販売お断り」のステッカーを玄関に貼ることで一定の抑止効果が期待できます。
また、ヤクルトなど一部の企業は「訪問停止依頼」を受け付けている場合もあるため、公式サイトで確認するか、コールセンターに連絡してみるのもおすすめです。
断ることに罪悪感を感じる必要はない
訪問販売は基本的に「断られることを前提」として行われている営業スタイルです。サンプルを受け取っても、後から断るのはまったく問題ありませんし、それで相手が不快になることもありません。
むしろ、必要のないものをはっきり断るのは自分を守るために大切なことです。
まとめ：訪問販売のサンプルは断っても大丈夫
訪問販売でサンプルを受け取った場合でも、契約や購入義務は一切発生しません。電話があってもはっきり断るだけでOKです。
今後同じようなケースに備えて、対応方法をあらかじめ知っておくことで安心して日常を過ごすことができます。困ったときは最寄りの消費生活センターや消費者ホットライン（188）を利用しましょう。