うっかり駐車場で友人の車に擦り傷をつけてしまい、修理費用やレンタカー代の請求に驚いたという経験は誰にでも起こり得るものです。事故直後に警察へは連絡したが保険会社へはまだ…という方に向けて、事故後でも保険が適用できるのか、どう対応すべきかをわかりやすく解説します。
事故後に保険会社へ連絡しても間に合うのか?
自動車保険では、事故から数日経過していても原則として保険は適用可能です。多くの保険会社は事故の「発生日から30日以内の申告」が基準となっており、16日に事故が発生し、数日後に気づいて連絡しても通常は補償対象になります。
ただし、事故の状況や警察への報告の有無(事故証明書)が必要になるため、手続きは早めに進めるのが理想です。
警察に届け出たのに保険会社に連絡しなかった場合の影響
事故現場で警察に届け出て事故証明を取っているのであれば、保険金請求の要件は一部クリアしています。事故証明は必須書類のひとつで、これがあることで保険会社も事実確認がしやすくなります。
ただし、保険会社によっては「事故後なるべく速やかに」連絡するよう約款に記載されているため、連絡が遅れた理由を明確に説明する必要があります。
修理費70万円+レンタカー代12万円…高額でも保険適用は可能?
物損事故であっても、対物賠償保険に加入していれば、友人の車の修理費やレンタカー費用も補償の対象です。見積もりが70万円近くでも、時価額評価が問題なければ全額補償される可能性があります。
レンタカー代も、代車費用特約や対物補償の一部として保険が出るケースがあるため、保険の種類と契約内容を必ず確認しましょう。
今から保険を使う手続きの進め方
- ①加入している保険会社に事故の日時・場所・相手車両を正確に伝える
- ②事故証明書(警察で発行)を取得し、保険会社へ提出
- ③友人の修理見積書・レンタカー費用の明細を共有
- ④保険会社が示談代行し、金額妥当性を審査・支払い手続きへ
遅れた理由は「すぐに自費で済ませようとしたが、想像以上に高額だったため」など正直に伝えるのがベストです。
保険を使うと等級はどうなる?
対物賠償保険を使うと、原則として翌年の保険等級は3等級ダウンとなり、保険料が上がる可能性があります。
ただし、70万円+12万円を自腹で支払うことを考えれば、数年間の保険料アップより保険を使った方が合理的と判断されることが多いです。
まとめ:事故後でも保険は使える、早めの行動がカギ
事故から数日経過していても、事故証明と契約内容が整っていれば保険は十分使えます。高額な修理費やレンタカー代が発生している場合は、無理に自己負担せず、まずは保険会社に連絡し事情を説明しましょう。
連絡が遅れても誠実に対応すれば、多くのケースで保険が適用される可能性があります。