インターネット上でよく見かける「ワンクリック詐欺」。うっかりクリックしてしまい、さらに電話までかけてしまった場合、どうすればよいのでしょうか？この記事では、ワンクリック詐欺の仕組みと、実際に電話をしてしまった後の対応方法、そして「無視してよい」かどうかを詳しく解説します。
ワンクリック詐欺とはどのような仕組み？
ワンクリック詐欺とは、アダルトサイトなどを装ってユーザーを誘導し、クリックやアクセスをしただけで「契約が成立した」と偽り、高額な利用料金を請求する詐欺のことです。
請求方法としては、画面上の表示・SMS・メールなどがありますが、いずれも法的な支払い義務は発生しません。
うっかり電話してしまった場合のリスクとは
請求元に電話をかけてしまった場合でも、料金の支払い義務が発生するわけではありません。ただし、相手に電話番号や声紋情報などが渡るため、心理的な不安が増すことがあります。
仮に「お客様ID」や「名前」を伝えてしまったとしても、それ自体に法的な効力はありません。詐欺業者は脅し文句で不安をあおってきますが、基本的には連絡を絶ち、無視を貫くことが有効な対応です。
SMSやメールでの請求は無視してよいのか？
結論から言えば、SMSやメールによる請求には一切応じないで構いません。これらは詐欺グループが自動送信している場合が多く、返信すると「カモ」と認識され、さらにしつこく連絡がくることがあります。
無視を続けることで相手は諦めるケースが大半です。心配であれば、警察庁のサイバー犯罪相談窓口に相談するのも安心です。
裁判になる可能性はあるのか？
詐欺業者が裁判を起こすことはまずありません。なぜなら、法的根拠のない請求では裁判が成立しないためです。仮に「裁判所から通知が届いた」としても、偽の書類である可能性が高いです。
もし本当に裁判所から通知が来た場合は、記載されている裁判所に直接問い合わせて真偽を確認してください。多くの詐欺事件では、裁判にまで至らず自然に終息します。
今後詐欺に遭わないための対策
詐欺を未然に防ぐためには、不審なサイトにはアクセスしない、怪しいバナーをクリックしない、身元不明の連絡先に応じないことが基本です。また、スマートフォンのセキュリティ対策アプリを活用し、怪しいサイトをブロックするのも効果的です。
加えて、家族や高齢の親族にも注意喚起をしておくと、身近な人を守ることにも繋がります。
まとめ：ワンクリック詐欺は「無視と相談」で対応を
ワンクリック詐欺で電話をしてしまったとしても、冷静に対処すれば法的な問題になることはほとんどありません。請求は無視して、情報を安易に提供しないようにしましょう。
不安な場合は、消費生活センターや弁護士など専門機関に相談するのが安全です。被害を未然に防ぎ、自分と周囲を守る意識が何より大切です。