NHK衛星契約に意図せず切り替わった場合の対処法と返金の可能性

NHKの放送受信契約には「地上契約」と「衛星契約」の2種類があり、契約者の状況により自動的に切り替わるケースがあります。しかし、視聴環境に変化がないのに突然衛星契約に変更されていた場合は、意図しない請求である可能性も否定できません。この記事では、NHK受信料の契約が知らない間に衛星契約に切り替わった場合の原因と、具体的な対処法、返金の可能性までを解説します。

地上契約と衛星契約の違い

NHKの受信料契約には、地上契約(地上波のみ)衛星契約(BS・CS視聴を含む)があります。2024年度の年間支払額は以下の通りです。

契約種別 12ヶ月前払い
地上契約 13,650円(税込)
衛星契約 24,185円(税込)

差額はおおよそ10,000円。視聴環境によって契約内容が変更されることがあります。

なぜ突然契約が切り替わるのか

契約変更の原因には、以下のようなものがあります。

  • NHK訪問員が衛星放送の受信環境を確認したため
  • BSアンテナやBSチューナー搭載テレビの設置
  • 過去に地上契約だったが、NHK側でBS視聴を確認した

最近では、B-CASカード番号やACAS番号を通じて視聴機器の情報がNHKに伝わる仕組みも一部存在します。

契約変更に同意していない場合の対応

意図しない契約変更に気づいたら、まずはNHKに電話で問い合わせましょう。連絡先は以下の通りです。

  • NHKふれあいセンター:0570-077-077(ナビダイヤル)
  • 受付時間:午前9時~午後6時(年末年始を除く)

問い合わせ時には以下の情報を準備しておくとスムーズです。

  • 契約者名・住所
  • 受信契約番号(わかれば)
  • クレジットカード明細などの証拠

返金は可能?契約戻しの実例

過去の事例では、「衛星放送は見ていない」「契約の同意がない」という理由でNHKが衛星契約を地上契約に戻し、差額を返金したケースも確認されています。ただし、返金の可否はNHKの判断によるため、あくまで交渉次第となります。

また、衛星放送が映るテレビやアンテナが設置されているだけでも契約対象になるため、視聴の有無ではなく受信可能性が重視される点には注意が必要です。

クレジットカード決済を止めたい場合

どうしても納得がいかない場合は、カード会社に連絡し「不正請求の可能性あり」として支払い停止を求めることも一つの手です。ただし、この方法はリスクを伴うため、事前にNHKに事実確認をし、解決を試みてからにしましょう。

まとめ:まずは冷静にNHKに問い合わせを

突然の契約切り替えと高額請求に驚く気持ちはよくわかりますが、まずは冷静にNHKふれあいセンターに事情を説明し、契約内容の確認と訂正を依頼しましょう。受信環境に変化がない場合は、地上契約への戻しや差額返金の可能性もあります。

納得できる形での解決を目指すためにも、証拠資料を整理して、具体的に交渉することが大切です。

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