最近、かつて登録していたツーショットダイヤルやテレクラサービスから突然ポイントが届いたり、思いがけない請求が来るといった相談が増えています。中には詐欺や悪質な商法に発展するケースもあり、正しい対応が求められます。本記事では、無料ポイント使用後に請求が発生する仕組みと、支払いが必要かどうかを判断するためのポイントを解説します。
■ツーショットダイヤルの仕組みと料金体系
ツーショットダイヤルは基本的に、通話時間に応じてポイントや通話料が消費される「従量課金制」のサービスが主流です。多くの場合、通話が有料に切り替わるタイミングで音声案内や通知があるとされていますが、悪質業者の場合、そうした告知が意図的に曖昧にされているケースもあります。
また、「無料ポイント」だけ使用したつもりでも、いつの間にか超過し、課金対象になっていたというトラブルも珍しくありません。
■音声ガイダンスによる請求は法的に有効?
2500円の支払いを「音声ガイダンス」で通知された場合、その請求は必ずしも法的根拠があるとは限りません。法的に有効な請求には、契約内容、料金体系、課金のタイミングが明示されていることが必要です。
もし、料金が発生したタイミングや根拠が不明確で、「事前の合意がなかった」と言える場合は支払い義務がない可能性が高いです。
■無料ポイントのみ利用した場合の注意点
ツーショットダイヤルにおいて「1000円分無料ポイント」などと称して誘導する手口は、後から高額請求をする手法の一部であることがあります。特に古いサービスであれば、現在は法的整備が追いついておらず、グレーな領域であることも。
無料ポイント分のみ使用し、追加のポイント購入や契約同意がなければ、原則として新たな料金が発生することはありません。
■実例:突然の請求と対応した人の声
実際に「久々に電話したら無料分だけで終えたのに、後日支払い請求の電話がかかってきた」という事例があります。この方は支払い義務があるか不安に感じながらも、録音がなかったことと、契約書類や証拠が提示されなかったため支払いを拒否。その後、業者からの連絡は途絶えました。
こうした体験談からも、支払い前にまずは相手側の請求根拠を確認することが重要だとわかります。
■弁護士や消費者センターへの相談を
こうした請求に不安を感じる場合は、国民生活センターやお近くの消費生活相談窓口へ相談してください。弁護士の無料相談窓口を活用するのも有効です。
支払いを急かされたり、連絡が執拗な場合は、詐欺の可能性もあります。法的知識を持った第三者に一度相談することで、冷静な判断ができます。
■まとめ:請求はすぐに支払わず、内容を精査しよう
突然の請求には冷静に対応しましょう。「無料ポイント利用後の請求」は、契約や課金タイミングに明確な証拠がなければ、支払い義務が生じないケースが多いです。音声ガイダンスだけで済まされた請求に応じる前に、必ず内容を確認し、必要であれば専門機関に相談しましょう。