近年、クラウドファンディングを装った支援金ビジネスや寄付型詐欺が問題となっています。その中でも「KIZUNA」と称するプラットフォームを使った支援金配布の噂について、多くの疑問がネット上で交わされています。
「KIZUNA」の仕組みとは
この仕組みでは、2万円の入会金をAppleギフトカードで支払うことが参加の条件とされるケースが多く見られます。その後、「支援金がもらえる」といった説明がなされ、LINEやDMを通じて勧誘が行われています。
しかし、このような仕組みは公的なクラウドファンディングサイトとは無関係であり、一般的な寄付型CFとも異なる性質を持ちます。
「支援金」は本当に受け取れるのか
実際に「支援金を受け取った」とする声は極めて限られており、その多くが証拠もない体験談レベルです。一方で、入会金を払ったものの音沙汰がない、あるいは追加で支払いや本人確認を要求されたという被害報告も確認されています。
たとえば、5ちゃんねるやX(旧Twitter)では「Appleギフトカードを送った後に連絡が取れなくなった」「誰かを紹介しないと支援が受けられないという話になった」などの声も出ています。
詐欺的スキームの典型的特徴
このような構造は、ポンジスキームや紹介制マルチのような手口に近く、誰かが出資したお金を別の誰かに支払う循環で成り立っています。
また、Appleギフトカードなどトレーサビリティの低い決済手段が指定されている点も危険信号です。正規のクラウドファンディングではクレジットカードや銀行振込など、証跡の残る支払い手段が使用されます。
「クラウドファンディング」の正しい理解を
クラウドファンディングとは、本来プラットフォームを通じてプロジェクトに対する支援を募るものであり、入会金やギフトカード送付を求めるものではありません。
正当なクラウドファンディングは、CAMPFIREやMakuakeなどのサイトで透明性を持って運営されています。
「支援金をもらえる」は本当か?
「もらえる」と謳いながら実際には勧誘や紹介制度、さらなる金銭の要求がある場合は詐欺の可能性が高いです。
特に、「Appleギフトカードでの支払いを要求する時点で疑ってかかるべき」というのが専門家の一致した意見です。
まとめ:安易に信じず、慎重な判断を
「KIZUNA」に代表されるような曖昧なスキームは、被害者を増やすだけの危険な構造になりかねません。
支援金を得るために金銭を支払わせる時点で、その正当性を疑うべきです。公式の支援制度は基本的に無償であり、個人情報や金銭の送付は慎重に判断しましょう。