夜間に警察から補導を受けた、または免許不携帯で注意されたという出来事は、高校生にとって大きな不安要素になるかもしれません。特に初めての経験であれば、心配になるのは当然です。しかし、実際にはその後の影響がどうなるかは、状況や警察の判断によって異なります。本記事では、補導や免許不携帯に関する対応や学校への連絡の有無について、落ち着いて理解できるように解説します。
「補導」とは何か？
まず「補導」とは、警察が未成年に対して行う「指導」の一種であり、必ずしも「犯罪行為」として扱うものではありません。夜間外出や喫煙、飲酒、万引きなど、未成年が関与しやすい行為に対し、早期に注意・指導を行うことで、犯罪への関与を防止する目的があります。
たとえば、夜11時以降の外出に関しては、青少年健全育成条例によって地域ごとに定められた「深夜はいかい禁止」の規定により、補導対象となる場合があります。
免許不携帯の扱いは？
原付や自転車ではなく、運転免許証を必要とする車両に乗っていた場合、「免許不携帯」は道路交通法違反になります。ただし、免許証自体を所持していなかったわけではなく、持ってくるのを忘れただけなら、比較的軽微な違反とされ、警察からの「注意」で済むケースも少なくありません。
この場合、点数が引かれるような処分ではなく、記録に残らず罰則もないケースもありますが、再発には十分な注意が必要です。
学校に連絡されるケースとされないケース
補導された事実が学校に連絡されるかどうかは、警察の判断や、補導内容の「悪質さ」によって異なります。軽微な補導で、保護者に連絡されたのみで終わった場合、学校には連絡されないことも多いです。
ただし、複数人での補導や夜間外出に関する補導の場合は、青少年保護の観点から学校に報告が行くことがあります。学校側も生徒指導の参考にする目的で、記録として残すことが一般的です。
補導された後にすべきこと
補導後にもっとも大切なのは、「その後の行動」です。一度の補導は、将来に大きな影響を与えることは通常ありません。しかし、繰り返されると、非行履歴として記録が積み重なり、進学や就職で不利になることも考えられます。
今回のように注意で終わった場合は、次に同じことがないよう、生活習慣を見直すことが大切です。また、保護者や信頼できる大人と話すことで、より安心できる気持ちにもなれるでしょう。
他にも補導された人がいた場合は？
一緒にいた他の友人がいた場合、グループでの行動が「非行的」な印象を与えてしまう可能性があります。友人同士で「大丈夫だったね」と気軽に済ませるよりも、お互いに注意を促しあう姿勢が重要です。
学校からの呼び出しや連絡があった場合も、事実を素直に伝えることで、信頼回復につながります。
まとめ：初めての補導は反省と再スタートの機会に
初めての補導や免許不携帯で不安になるのは当然ですが、すぐに処罰されたり、人生が大きく変わるようなことは基本的にはありません。大切なのは、今回の経験から何を学ぶかということです。
学校への連絡の有無は状況次第ですが、仮に連絡があったとしても、きちんと反省し行動を正すことで、将来への悪影響はほとんどありません。不安な気持ちは誰にでもありますが、まずは冷静に今後の行動を考えていきましょう。