自動車対自転車の出合い頭事故|過失割合・減点・免停の可能性と対応ガイド

自転車との出合い頭事故に巻き込まれた場合、「過失割合」や「行政処分(点数)」がどうなるのか、さらに免停リスクや今後の手続きについて不安に思う方は多いはずです。特に自転車側に落ち度がある場合でも、自動車側に過失ゼロとはなりません。本記事では、事故状況・警察の処理・過失割合・免停手続きまでを網羅的に解説します。

事故状況からみる一般的な過失割合の目安

自動車と自転車の出合い頭事故において、交差点内での衝突であり、かつ自転車が速度を出して飛び出してきた場合、基本的な過失割合の目安は次のようになります。

状況 自動車 自転車
自転車に一時停止義務あり+自動車は徐行 30% 70%
一時停止標識なし・見通し悪い交差点 40% 60%
自転車が急な飛び出し(坂からの下り) 20〜30% 70〜80%

事故現場に標識がない場合でも、自動車には「安全確認義務」があり完全な無過失にはなりにくいのが実情です。

警察による処理と人身事故扱いの影響

相手が軽傷であっても、診断書が提出され「人身事故」として処理されれば、自動車運転者には違反点数の加算と場合によっては反則金・罰金が科されることになります。

今回のケースで打撲程度の軽傷であれば、「安全運転義務違反(2点)+人身事故処理(3点)」の合計5点が加算される可能性が高いです。

一方で、実況見分やドライブレコーダーなどにより自転車側の飛び出しが明確であれば、警察の判断で「物損事故」として処理され、点数加算を避けられる可能性もゼロではありません。

免停確定後の流れと日数の目安

すでに過去の違反で3点が加算済みであれば、今回の事故で5点加算されると合計8点。これは「累積点数」によって免停処分(30日)となる基準を超えています。

初回の累積違反が6〜8点:免許停止30日
違反歴ありで6〜8点:60日停止の可能性

今回が累積初回違反であれば30日免停、既に過去に停止歴があるなら60日免停の可能性も考えられます。

免停講習の受講と短縮措置について

免許停止処分通知が届いたら、「停止処分者講習(免停講習)」を受講することで、停止期間の短縮が可能です。

  • ➤ 30日停止 → 講習受講で最短1日に短縮
  • ➤ 60日停止 → 講習受講で最短30日に短縮

講習は1日かけて座学やビデオ視聴・模擬運転などがあり、費用は6,000〜12,000円程度。違反歴を残さずに処分を終えるためにも、早めの受講予約が重要です。

自転車側の対応が不安な場合の注意点

被害者(自転車側)の主張が過大であったり、要求が不合理な場合でも、対応はすべて保険会社に一任し、個人交渉は避けましょう。

自転車放置の問題や診察費の即時請求などについても、保険担当を通して対応することでトラブルを回避できます。

相手が未成年の場合、保護者とのやり取りも必要になるため、記録を残したうえでやりとりすることが推奨されます。

まとめ:過失割合は7:3前後、免停回避には迅速な講習対応が鍵

今回のような自転車との出合い頭事故では、自動車側の過失が3〜4割と見なされるケースが多く、事故処理が人身扱いになると5点前後の加点が予測されます。

すでに累積点数がある場合は免許停止処分がほぼ確定しますが、講習受講により大幅に短縮可能です。事故対応はすべて保険会社に任せ、冷静に法的対応を進めましょう。

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