「20秒ごとに10円」といった通話料金が発生する有料のお問い合わせ窓口に電話をかけた際、オペレーターにつながるまで長時間保留になった経験はありませんか?中には「11分も待たされていたけど、保留中の料金も全部請求されるの?」と疑問に思う方もいるはずです。この記事では、保留中の通話料金についての仕組みと注意点を詳しく解説します。
有料通話の仕組み:通話時間=課金対象
20秒ごとに10円などの通話料が設定されている番号(ナビダイヤルなど)では、電話がつながった時点=課金スタートとなります。つまり、オペレーターが出る前に自動音声や保留音が流れている間も通話状態が続いていれば料金は加算されます。
たとえば「最初にガイダンスが流れ、その後保留状態で待たされた」場合でも、受話器を置くまでのすべての時間が対象となります。
保留中でも課金される理由
これは電話回線上、保留状態でも回線が確保されており、通信が発生しているとみなされるためです。
たとえばナビダイヤル(0570番号)や一部のプレミアムダイヤルでは、相手側に着信し「通話が成立した時点から」課金が開始される仕組みとなっています。保留=無通信ではないため、通話中と同等の扱いです。
実例:11分間待たされた場合の料金試算
「20秒ごとに10円」の通話料で、オペレーターに出るまで11分間(660秒)待たされた場合。
- 660秒 ÷ 20秒 = 33単位
- 33単位 × 10円 = 330円
つまり、話していない時間であっても保留で330円の料金が発生する計算になります。
課金開始の見分け方と注意点
以下のような案内があれば課金が始まっている可能性が高いです。
- 「この通話は20秒ごとに10円の料金がかかります」と明確に案内がある
- 「このままお待ちください」などと保留に移る
- 着信音が切れて保留音が流れ続ける
無料と勘違いされやすいのが「保留音だけの状態」ですが、これはほぼ確実に課金中です。
節約のためにできること
・Web問い合わせフォームやチャット対応を優先
・電話が必要な場合は「混雑する時間帯(例:昼〜夕方)」を避ける
・ナビダイヤルは一部の携帯プランではかけ放題の対象外なので注意
どうしても電話が必要な場合は、「録音サービス」や「通話時間の記録アプリ」で可視化すると無駄な課金を防げます。
まとめ:保留中も通話状態=課金対象
・「20秒ごとに10円」などの通話はオペレーターが出る前の保留中でも料金が発生します。
・課金開始は「通話が成立した時点」から。保留音が流れていれば通話中と同じ。
・11分待たされれば330円など、それなりの金額に。
・問い合わせはWebやメールで代替できる手段がないかも検討を。
不要な請求を避けるには、料金体系の把握と適切な連絡手段の選択が大切です。