自販機で想定外に多くお釣りが出た時の正しい対応とは?場所が遠方・運営会社不明でもできることを解説

自動販売機で飲み物を買った際、140円の商品に対して490円のお釣りが3回も出てきた――そんな思いがけない出来事に戸惑った経験はありませんか?本記事では、自販機の過剰返金トラブルに遭遇した際の正しい対応や注意点を、実例をもとに詳しく解説します。

なぜ“多すぎるお釣り”が発生するのか?

自販機からの過剰返金は非常にまれですが、次のような原因が考えられます。

  • 機械の釣銭機構の故障(センサー・計数ミス)
  • 事前設定ミス(テストモードや点検残り)
  • 500円玉と100円玉の判別エラー

とくに古い自販機では、500円玉を正しく認識できず、100円玉として処理されるケースも報告されています。

そのまま持ち帰った場合、法律的に問題はある?

自販機の過剰なお釣りを受け取ったまま放置した場合、「遺失物横領」や「占有離脱物横領」(刑法254条)の構成要件にあたる可能性があります。

善意で受け取った場合でも、過失に気づいた後に届け出なければ違法と見なされる恐れがあります。

運営会社がわからない&現地が遠いときの対応策

運営会社が不明、または遠方で再訪できない場合でも、以下の方法があります。

  • 自販機の設置場所をできるだけ詳細に記録(建物名・目印など)
  • 警察署へ遺失物として届け出(位置と内容を説明)
  • 念のため返金額の合計や使用日時をメモしておく

警察は「拾得物」として受理し、適切な対応をしてくれます。例え場所が正確でなくとも、おおよその情報があれば調査対象になります。

実際の例:3回にわたり過剰釣銭が出たケース

例:ある男性が自販機で140円の商品を3本購入した際、いずれも490円ずつのお釣りが出た。合計1,470円の“過剰返金”。

→数日後、最寄りの警察署に申告。場所は正確には覚えていなかったが、交番で「大まかな地名+コンビニの横の自販機」と説明し、現金とともに“拾得物”として届け出。後日、自販機会社側から感謝の連絡が来たという事例もあります。

再発を防ぐためにできること

自販機利用時に以下の点を意識することで、トラブルの早期発見・対応が可能になります。

  • お釣りの額を都度確認する
  • おかしいと思ったら写真を撮る
  • 自販機側面の「連絡先ステッカー」をチェック
  • 大量返金が続いたら利用を一時中止する

とくに旅先や遠隔地での利用では、現場情報を残しておくことが重要です。

まとめ:過剰なお釣りが出たときは誠実な対応を

・お釣りが明らかに多い場合、そのまま持ち帰るのはリスクあり

警察署での遺失物届がもっとも確実で安全

・現場情報を可能な範囲で記録し、自己判断で処理しない

誠意ある対応は自分を守るだけでなく、他の利用者や運営会社にも役立ちます

自販機トラブルに遭遇したときこそ、冷静に、そして責任ある行動を心がけましょう。

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