後遺障害14級・12級を目指す際に重要なMRIの必要性と申請準備のポイント

交通事故後の後遺障害等級申請を考える際、特に14級と12級を分けるカギになるのが「画像所見」の有無です。中でも12級認定を受けるにはMRIなどの精密検査が重要な役割を果たすため、自己判断ではなく、適切な準備が不可欠です。

後遺障害等級における「画像所見」の重要性

12級(特に12級13号など)では「医学的に証明可能な神経症状」が条件となります。これにはMRI画像での神経根圧迫の確認や椎間板の変性所見が必要です。

一方、画像所見がなくとも「自覚症状と整合する他覚的所見」があれば14級9号に認定されることがありますが、医学的証明力としてはやや弱いとされます。

診察時にMRIを希望すべきか?

多くの整形外科では、患者側から希望しない限り、初診ではレントゲン撮影のみで済ませる傾向があります。レントゲンでは骨折や変形は見えても神経の圧迫などは映らないため、MRIを希望する意思をしっかりと伝えることが大切です。

実際に後遺障害の申請経験者の中には「自分からMRIを希望したことで12級が認定された」という声もあります。

主治医とのコミュニケーションと診断書の注意点

等級認定においては、主治医の記載する「後遺障害診断書」の内容がすべての基礎資料となります。以下のような点は特に意識すべきです。

  • 症状の持続性(慢性的な痛み・しびれ)
  • MRI結果との整合性
  • 徒手検査(ジャクソンテストやスパーリングテスト)による神経症状の所見

これらがしっかり反映されている診断書でないと、適切な等級認定が受けられない可能性があります。

弁護士や認定サポート機関の活用について

専門的な知見が必要な後遺障害申請において、弁護士事務所や行政書士、等級認定サポート事業者のアドバイスを受けることで、認定率が上がるケースもあります。

特に、医師との橋渡しや診断書チェック、異議申し立てなどは専門家の関与が心強い場面です。

MRIを受けるタイミングとポイント

申請を見据えるなら、症状固定前にMRI検査を受けることが重要です。固定後では新たな検査がしにくくなるため、診断書作成前に済ませておくのが望ましいです。

保険会社がMRI費用を拒否するケースもありますが、自費でも後々の補償金額に影響することを考えれば、積極的に検討すべきです。

まとめ:申請成功には「画像+記録+主張」がカギ

12級を目指す場合は、MRIを受けることで画像所見を明確にし、主治医と連携して症状を的確に診断書に反映させることが必要不可欠です。

後悔しないためにも、患者自身が知識を持ち、主体的に動くことが後遺障害認定への第一歩となります。

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