一人暮らしを始めたばかりの方を狙った、不審な勧誘電話やメールが後を絶ちません。特にライフライン（電気・ガス）に関連する勧誘を装った「契約誘導」には注意が必要です。本記事では、実際に報告されている事例をもとに、怪しいサービスの特徴や、対応すべき正しい方法について詳しく解説します。
電気・ガス契約に便乗した不審な案内の特徴
「株式会社INE」や「コレックホールディングス」、「サポートセレクション」などと名乗る業者から、ライフラインに関する特典や割引を装った連絡が来ることがあります。
実際の内容としては、電気・ガスとは直接関係のない有料オプション（例：収納サービスやサポートサービス）の契約画面に誘導されるパターンが多く、「登録だけで料金が発生する」「特典と言いつつ有料契約」などが典型です。
登録していなければ料金は発生しない
こうした案内に氏名・住所・決済情報などを入力していなければ、基本的に契約は成立していません。したがって、もし「途中で不審に思って切った」のであれば、支払い義務はありません。
万一、クレジットカード情報などを入力してしまった場合は、カード会社へ利用停止の連絡を行いましょう。
翌日の電話対応はどうすべきか
再度電話がかかってきた場合は、「契約する意思は一切ないので、今後連絡はお断りします」とはっきり伝えてください。以下のように言えば効果的です。
- 「申し訳ありませんが、不要な契約はいたしません。」
- 「今後は消費生活センターに相談します。」
しつこい場合は、録音や着信記録を残し、消費生活センターへ相談することも検討してください。
「サポートセレクション」という名前の注意点
「サポートセレクション」という言葉で検索すると、過去にもトラブルの相談が多数見受けられます。これは特定の業者が「オプション契約」として勝手に紐付けるような形で請求することがあるため、特に注意が必要です。
「サービス名だけ」で判断せず、契約内容・月額料金・解約方法などを必ず確認し、不明な点があれば絶対にその場で契約しないようにしましょう。
万一契約してしまった場合の対応
もし誤ってサービス登録してしまった場合でも、契約から8日以内であれば「クーリングオフ」が適用できるケースがあります。
さらに、契約書や請求書が存在しない場合は、支払い義務が無効と主張できる可能性もあります。迷ったら、最寄りの消費生活センターへ相談しましょう。
まとめ：一人暮らしを狙う契約トラブルを未然に防ぐには
一人暮らしを始めると、契約関連の案内が急増しますが、中には悪質なものも含まれています。特に「電気・ガス特典」「登録だけ」などという文言には注意を払いましょう。
登録をしていなければ料金は発生しないので、焦らず落ち着いて対応し、不審な連絡には毅然と断る姿勢が大切です。少しでも不安な場合は、家族や専門窓口に相談するのが賢明です。