Uber Eatsなどのフードデリバリーサービスは便利な反面、配達時のトラブルや対応の遅れに不満を感じるユーザーも増えています。特に生ものの注文や夏場の高温下での置き配など、食品の安全性に関わる問題は見逃せません。今回は「システムの不具合で配達完了とならず、外で料理が1時間以上放置されたのに返金されなかった」という事例をもとに、正しい対応策と再発防止策をわかりやすく解説します。
置き配で長時間放置された料理に返金はされる?
Uber Eatsでは、基本的にレストランや配達パートナーの過失が確認できた場合のみ返金対応が行われます。しかし今回のように、システムエラーやアプリの不具合で「配達完了にならなかった」場合、ユーザー側に非がなくても返金されないことがあります。
Uberのサポートは海外に拠点があるケースも多く、システム不備とユーザー被害の因果関係が証明されない限り、テンプレート対応で済まされる可能性が高いのが実情です。
気温30度超・生ものの放置は食品衛生上も危険
海鮮丼のような生ものが気温30度を超える環境下で1時間以上放置された場合、食品衛生上非常にリスクが高くなります。
厚生労働省によると、生食用食品は10℃以下で保存することが望ましく、30℃以上では30分〜1時間で菌の繁殖が危険水準に達するとされています。
つまり、このようなケースでは「衛生的に食べられる状態ではない」=商品価値を失っていると考えるべきです。たとえレストラン側に非がなくても、Uberのシステムエラーが原因であれば返金対象となるべきというのがユーザー側の正当な主張です。
Uberサポートでの返金交渉のコツ
通常の問い合わせだけでは「損傷は確認できません」「レストランに過失はありません」と返されて終わる場合があります。そんなときは以下の対策が有効です。
- サポートへの問い合わせ履歴を残す(画面キャプチャやメールのスクショ)
- 食べられない状態である写真をアプリから送信
- 具体的な時系列と問題点を明確に伝える(例:「13:00注文→14:15放置確認」)
- 「食品衛生上の危険性がある」と明記する
また、どうしても対応が進まない場合は、消費生活センターへの相談を検討するのも効果的です。
置き配設定と「通知ミス」リスクの関係
Zoom会議やリモートワーク中にインターホンを鳴らされたくない場合、「置き配・通知のみ」にしている方も多いと思います。
ただし、アプリの通知が届かなかったり、GPSが正確でなかったりすると、配達完了に気づかず長時間放置されるリスクが高まります。
以下のような工夫をしておくと安心です。
- 配達直前のGPS追跡を定期的に確認する
- 家族に一時的に確認してもらう
- 宅配ボックスや玄関前の日陰を指定する
特に生ものや要冷蔵の商品を注文する際は、置き配自体を避ける判断も重要です。
再発防止のためにできること
同様のトラブルを避けるには、次のような予防策が効果的です。
- 高温時は要冷蔵・生ものの注文を控える
- インターホン通知を一時的にONにする(配送時間中だけ)
- 置き配メモ欄に具体的な注意事項を記載
さらに、アプリレビューやSNSでトラブル事例を共有することで、Uber側にも改善のきっかけを与えることができます。
まとめ|配達トラブルは冷静に対応しつつ、衛生面の判断は最優先で
Uber Eatsの配達システムに不具合があった場合、たとえレストランや配達員に過失がなくても、生ものが外で1時間以上放置されたなら明らかに商品価値が失われています。その状況を的確にサポートへ伝え、証拠を揃えて返金を求めることが重要です。
また、今後のトラブル回避のためには、置き配時の注意点を見直し、高温時の注文や生ものの選択についても慎重な判断を心がけましょう。