赤信号見落としによる交通事故|診断書提出で過失運転致傷になるときの刑罰とは?

細い路地で信号を見落として出会い頭の接触事故を起こし、翌日に相手が「肩が痛い」と病院を受診したケース。その後診断書が提出されると物損扱いから人身事故へ切り替わり、「過失運転致傷罪」に問われる可能性があります。本記事ではその刑罰や今後の流れを分かりやすく解説します。

何がどう変わる?物損事故と人身事故の違い

物損事故とは、相手にケガがない場合に扱われる形式です。一方、診断書が提出されると相手のケガが証明され、人身事故(過失運転致傷)に切り替わります。

人身事故扱いになると刑事処分の対象になるため、交通違反点数や罰則の影響が大きく変わります。

過失運転致傷とはどんな罪?

過失運転致傷罪は、自動車の運転によって相手にケガを負わせた場合に適用される刑法の条文です。

赤信号見落としなど**明らかな過失**があり、相手に実際に傷害を与えてしまった場合が適用の対象となります。

過失運転致傷の刑罰とは?

主な刑罰は以下の通りです。

  • 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
  • 運転免許の点数加算および懲戒処分
  • 示談が成立すれば罰金刑になる可能性が高くなるが、懲役の可能性も残る

初犯・無違反歴の場合でも、交通状況や過失の度合いによって刑が変わる可能性があります。

減軽・免除の可能性は?

示談成立や被害者の処罰感情、事故後の誠実な対応などが考慮されるケースがあります。

例として、無事故無違反の運転歴や相手の軽傷、謝罪や迅速な連絡が功を奏し、**罰金で済んだ事例**も少なくありません。

事故後の流れと取るべき対応

①診断書が提出されたら人身事故へ切り替えされ、警察の捜査が始まります。

②保険会社や弁護士に早めに相談し、示談交渉や弁護の準備を進めておくことで、刑罰の軽減や免責も期待できます。

心構えと今後の注意点

過失運転致傷に問われた場合でも、被害者との誠実な対応・示談が鍵となります。

早期の対応で罰金刑にとどめる、あるいは不起訴となる可能性もあります。

まとめ:診断書が提出されたらすぐ行動を

診断書の提出で物損事故から人身事故へ切り替わると、「過失運転致傷罪」で5年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象となります。

無事故無違反歴があっても刑事処分の可能性はゼロではありません。早めの示談交渉や専門家への相談が大切です。

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