追突事故や交通事故の被害者となった際、整形外科での診察結果が「飲み薬と湿布のみ」だった場合、「これで本当に大丈夫なのか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。この記事では、交通事故後における医療機関の対応や治療内容について解説し、どのようなケースで他の対応を検討すべきかをご紹介します。
交通事故後の初期診断:整形外科の標準的対応とは
事故直後に整形外科を受診すると、多くのケースでX線検査(レントゲン)と問診が行われます。その結果、骨折や明確な損傷が確認できなければ、湿布と鎮痛薬などの処方のみで「安静」が指示されるのが一般的です。
これは、急性期において無理な治療を行わず、炎症の鎮静化を優先する医学的方針によるものであり、決して「手抜き治療」ではありません。
湿布と薬だけで不安な場合のセカンドオピニオン
「痛みがあるのにこの対応だけでよいのか?」と感じた場合、他の整形外科でセカンドオピニオンを受けることは大いに推奨されます。特にむちうち症状(頚椎捻挫)はレントゲンに映りにくく、患者の主観的な痛みが判断基準になります。
たとえば、別の整形外科ではMRIや超音波検査を実施し、筋肉や靭帯の状態をより詳しく調べてくれることがあります。
整骨院や接骨院との併用は可能か?
医師が「整骨院に通う必要はない」と判断する場合でも、被害者の判断で整骨院に通うことは可能です。ただし、加害者側の保険会社が整骨院での施術費用を補償しないと判断する場合もあるため、通院前に確認が必要です。
経験談として、「整形外科では湿布だけ、整骨院で電気治療やマッサージを受けたことで症状が改善した」という声も多く聞かれます。
保険請求と通院の関係:損をしないために
交通事故では、治療の継続性が重要視されるため、「1週間以上空いて通院した」「医師の指示に従っていない」となると、慰謝料や通院日数の算定で不利になる可能性があります。
保険請求を適切に進めるには、すべての通院履歴を記録し、定期的な受診を怠らないことが大切です。
医師との信頼関係がカギ:違和感を覚えたら相談を
もし医師の対応に不安や不信感がある場合は、率直に症状を伝え、治療の意図や今後の方針を確認しましょう。それでも納得できなければ、転院や他院での診察を検討すべきです。
実際に「別の整形外科に変えたら、より丁寧なリハビリが始まった」というケースも珍しくありません。
まとめ:湿布と薬だけの対応に不安を感じたら行動を
整形外科で湿布と飲み薬のみが処方されるのは、事故初期の一般的な対応であり、すぐに異常とは限りません。しかし、症状が続く・悪化する・説明が不十分などと感じた場合には、セカンドオピニオンや整骨院の利用、保険会社との相談を積極的に行いましょう。
自分の身体を守るためにも、納得できる治療を受けることが最優先です。