ローン返済が困難になり、一括請求や法的手続きの通知を受けた場合、多くの方が不安を抱えます。この記事では、オリコのオートローンにおいて延滞後の対応方法や和解の可能性、裁判手続きにかかる費用の見通しを丁寧に解説します。
一括請求後でも和解は可能なのか
結論から言えば、一括請求後でも和解の余地はあります。特に賞与などで近い将来完済の見込みがある場合、誠意を持った交渉がカギとなります。
オリコは債権回収に関して厳格な対応を取る一方、支払意思が明確で計画的な返済案が示されれば、再分割や支払猶予の実績もあります。ただし、交渉は迅速かつ具体的な金額と時期を提示することが求められます。
裁判に移行するまでのタイムライン
一括請求後、約1か月から2か月以内に法的手続きが開始されるケースが一般的です。ただし、債務者との交渉の状況によっては更に時間を要することもあります。
裁判の手続きが開始されても、第1回期日前までに和解が成立すれば訴訟回避も可能です。賞与が9月末に入る予定なら、早急にオリコに「9月末に完済可能な意志と具体額」を伝え、支払い意思を記録に残すことが重要です。
裁判費用や延滞金の追加負担はどの程度？
裁判に移行すると、以下のような費用が発生する可能性があります。
| 費目 | 金額（目安） |
|---|---|
| 訴訟費用（印紙代＋郵券代） | 数千円～1万円程度 |
| 遅延損害金 | 年利14.6%程度で加算（1日あたり100円超） |
| 弁護士費用（相手側が雇った場合） | 請求額の10%～15%程度が上乗せされる可能性あり |
仮に25万円の請求に対し裁判が行われた場合、遅延損害金や諸費用込みで30万円以上になることも想定されます。
任意返却のリスクと生活への影響
任意返却とは、車両をローン会社に引き渡しローン残高の処理を行う手続きです。ただし、返却しても残債が免除されるわけではなく、車両査定額との差額は引き続き支払義務が生じます。
生活上車両が不可欠である場合は、任意返却は現実的ではありません。賞与などの入金予定に基づく和解交渉の方が現実的な選択肢になるでしょう。
和解のために準備すべきポイント
- 9月末の入金予定と金額を明確に伝える
- 電話連絡＋書面での支払計画書を提出
- 可能であれば、入金予約の証明（勤務先の賞与証明書など）を用意
- 連絡を怠らず、記録として残す（メールや書面）
まとめ：誠意ある交渉と早期の相談がカギ
オリコカードローンのような自動車ローンでは、一括請求後でも状況によっては和解できる可能性があります。生活に必要な車を手放す前に、早期に具体的な支払計画を提示することが、裁判やさらなる費用増加を避ける最善の手段となります。
賞与など確実な収入が見込まれる場合は、その証拠を用意して誠実な姿勢を示すことが重要です。迷ったら法テラスや消費生活センターなど、第三者機関の相談も活用しましょう。