交通事故に巻き込まれたにもかかわらず、相手が「ぶつかっていない」と否認するケースは少なくありません。特にバイク事故では、ナンバーの違いや記憶違いによって、被害者であるはずのあなたが疑われることも。本記事では、そうしたトラブルの中でどう対応すべきかを具体的に解説します。
🚦事故現場での対応が重要な理由
事故が発生した際は、相手が否認してくる可能性も想定し、現場の記録を徹底することが重要です。写真、ドライブレコーダー、通行人の証言などが、後の証拠として役立ちます。
今回のようにその場を離れた後に現場に戻ったケースでは、「一度離れた=逃げた」と誤解される恐れもあります。戻ってきた時点で警察へ連絡し、事故対応を明確にしておきましょう。
👮♂️警察はどう対応してくれるのか
相手が「違うバイク」と主張しても、警察が物証や目撃者を確認し、事故として認定すれば正式な交通事故扱いとなります。必ず人身事故か物損事故かの届出を行い、事故証明書を取得しましょう。
警察に届出をせず当事者同士で話を済ませようとすると、後日トラブルになった際に証拠が乏しくなり不利になります。
📄保険会社の対応が不十分なときは?
保険会社は契約者(相手)の意向に従う傾向がありますが、それでも客観的な証拠があれば対応を変えることがあります。
事故現場の位置関係、車両の損傷位置の一致など、事故の発生が合理的に推定できる証拠を時系列でまとめ、再度保険会社に主張してみましょう。
👨⚖️弁護士への相談で突破口を開く
保険会社が動かない場合でも、自分で加入している保険に弁護士費用特約があるか確認してください。
弁護士を通じて損害賠償請求や証拠保全を行うことで、相手側や保険会社に対して法的圧力がかかり、状況が一変する可能性もあります。
🧾証拠が不十分な場合の代替アプローチ
ドライブレコーダーがない、あるいは証言者がいない場合は、事故現場でのスケッチや地図に基づく再現、事故後の対応記録(日時・発言)を正確にメモに残すことが有効です。
また、損傷の角度や高さなどからバイクとの接触が論理的に説明できる場合は、それを根拠に交渉することもあります。
まとめ|冷静な対応と証拠の積み重ねがカギ
事故の加害者が責任を否定してくる事例は、被害者にとって極めて理不尽なものです。しかし、証拠を一つ一つ積み重ねていくことが何よりの武器になります。
警察への届出、事故証明の取得、保険会社への再交渉、そして必要に応じて弁護士への相談。これらを順を追って行うことで、理不尽な主張にもきちんと対応できる体制を整えましょう。