文化祭での楽曲演奏と著作権の手続き|「Mela!/緑黄色社会」などを演奏する際の注意点と申請方法

学校の文化祭などで人気曲を演奏する機会は多くありますが、その際には著作権に関する理解と適切な対応が欠かせません。特に「Mela!/緑黄色社会」のような現役アーティストの楽曲を使用する場合は注意が必要です。

文化祭での演奏は著作権の対象になる?

文化祭は学校の教育活動の一環であり、営利目的でない限り、一定条件のもとで演奏が認められるケースがあります。しかし、「編曲」「アレンジ」などを伴う場合は、演奏だけでなく編曲の権利にも配慮しなければなりません。

たとえば「耳コピ」でコードやメロディを抽出し、さらにコーラスなどを加える行為は「編曲権」に触れる可能性があります。文化祭での公開演奏においても、著作権者または管理団体の許可が必要になる場合があります。

JASRACとNexToneに確認するのが基本

J-POP楽曲の多くは、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)またはNexToneが著作権を管理しています。「Mela!」はJASRACに管理されているため、JASRACの利用申請フォームから確認・申請が可能です。

・JASRAC「学校での演奏」に関するページ:https://www.jasrac.or.jp/info/network/school.html

文化祭のような非営利イベントでも、JASRACが包括契約を結んでいる自治体・学校法人でなければ個別申請が必要になることがあります。

どのような場合に許諾が必要?

以下のようなケースでは、著作権者の許可が必要になります。

  • 編曲(原曲に手を加える)
  • 録音して配布・配信する
  • 入場料が発生するイベントでの使用

一方、原曲のまま演奏し、非営利で配布や録音が伴わない場合には、JASRACやNexToneの包括契約があるかどうかにより、許諾が不要となるケースもあります。

手続きの具体的な流れ

1. まず、演奏予定の楽曲がJASRACまたはNexTone管理かを公式サイトで検索します。

2. 管理団体が判明したら、該当の使用許諾フォームから「非営利演奏」「学校行事」として申請します。

3. アレンジ・編曲がある場合はその旨を明記し、許可が必要か確認します。

4. 使用が許可されたら、必要に応じて報告書類や使用料の支払いを行います。

まとめ:文化祭での楽曲使用は慎重に

・原曲のままの演奏でも、著作権管理団体との契約状況によって申請が必要な場合がある
・編曲やアレンジは「編曲権」に触れるため、必ず確認
・JASRAC公式サイトで使用条件と申請手続を確認しよう

安全に音楽を楽しむためには、法律的な確認と丁寧な準備が欠かせません。文化祭で素敵な演奏ができるよう、事前の著作権確認を忘れずに行いましょう。

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