ふるさと納税×マイルキャンペーンで注意すべき落とし穴と景品表示法との関係

お得なキャンペーンは魅力的ですが、仕組みを正しく理解していないと「条件を満たしたはずなのに特典が受け取れなかった」といったトラブルに遭遇することがあります。特にふるさと納税×マイルキャンペーンのように複雑なルールが絡む場合、参加前に十分な情報収集が必要です。

ANAふるさと納税×マイルプラス6倍キャンペーンとは

ANAが提供するふるさと納税のキャンペーンは、一定条件を満たすと通常より多くのマイルが付与される仕組みです。今回の例では「ANAカードで8万円以上寄付するとマイル6倍」と案内されていました。

一見シンプルに見えますが、寄付は自治体ごとに別決済となる仕様がネックになる場合もあるのです。

分割決済とカード利用停止リスク

寄付が複数自治体にまたがると、それぞれ個別決済となり、短時間に高額な連続決済が発生することになります。このような挙動は、クレジットカード会社の不正検知システムに引っかかる可能性が高く、カードが一時停止されるという事態も起こり得ます。

実際に、合計8万円を寄付しようとして7万6千円時点でカードが止まり、キャンペーン達成ができなかった例も確認されています。

FAQには記載があるが…利用者への分かりやすさは?

キャンペーンページのFAQには「複数決済によりカード停止の可能性」や「別カード番号での寄付は対象外」といった注意書きがある場合がありますが、トップページや申し込み画面には明確な説明がないことも。

結果的に、条件を満たすつもりで行動しても、実質的に達成が困難だったという指摘は少なくありません。

景品表示法との関係は?不当表示に該当する可能性

景品表示法における「不当表示」とは、消費者に対して実際よりも著しく有利であると誤認させる表示のことを指します。今回のような事例において、「実質的に条件達成が困難な仕様」であるにもかかわらず、その事実が分かりにくい表現である場合、不当表示と指摘される可能性はゼロではありません。

ただし、違反かどうかの判断は消費者庁が行います。根拠となる資料や説明文のスクリーンショットなどが必要となるでしょう。

トラブルに遭遇した場合の相談先

類似のトラブルに遭遇した場合は、次の窓口に相談するのが適切です。

これらの機関へ詳細を伝えることで、個別事案として対応される可能性もあります。

まとめ:参加前に仕組みを十分に確認しよう

キャンペーンの魅力に惹かれて行動しても、その裏に複雑なルールや予期せぬリスクが潜んでいることがあります。特に「寄付額の合計」で条件達成が設定されている場合は、「決済方法」や「使用するカード」の規定をしっかり把握しておくことが不可欠です。

少しでも不明点があれば、事前に問い合わせたり、SNSなどで体験者の声を調べるなどして、リスクを避ける行動をとりましょう。

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