セルフ式ガソリンスタンドでは無人で自由に給油できるイメージがありますが、実際には法律と安全面から必ず有資格者の従業員が1名以上常駐する必要があります。
セルフ方式でも人がいる理由
1998年の規制緩和以降、セルフ給油が可能になったものの、消防法に基づき必ず危険物取扱者が給油操作・監視を行うことが定められています。無人で勝手に給油できるようなシステムは規制対象となる危険物の取り扱い方法に反します :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
夜間も必ずスタッフが常駐
チェーン店や24時間営業所でも夜間には乙種第4類などの資格を持つスタッフが最低1名は待機しており、緊急対応や操作許可、トラブル時の介入ができる体制です :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
無人化システムは規制違反の可能性
一部で「給油操作を自動化して従業員が奥にいるだけ」という形式のケースがあり、消防署から是正指導が入った事例もあります。完全無人運用は消防法違反となり、重大事故時の業務上過失致死などの刑事責任に発展する可能性もあります :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
1人常駐は労働法的に問題ない?
「1人体制」が常態化してもそれ自体は直ちに法令違反ではありません。ただし、資格保持者が不在、誰も対応できない状態があることは危険で、消防署や労働基準監督署の指導対象となり得ます :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
今後の展望と安全対策
過疎地などでは人手不足からAI・カメラ監視導入が進められており、AIが一定条件下で給油許可を出し、非常時には有人対応するような、新しい運用ガイドラインも検討されています :contentReference[oaicite:4]{index=4}。
まとめ
夜でもセルフ式スタンドで従業員1名以上が常駐するのは、消防法と危険物取扱規則に基づく必須の安全対策です。完全無人運用は違法となり、事故時には経営者・スタッフに重大責任が及ぶ可能性があります。安全第一の観点から、従業員常駐は法的にも必要な体制といえます。