後遺障害等級認定の申請が遅れている?申請後の流れと対処法を徹底解説

交通事故の後遺症について「後遺障害等級認定」を申請したものの、数週間、あるいは1か月以上経っても音沙汰がない——そんなケースは少なくありません。この記事では、自賠責保険を使った後遺障害認定の流れや所要期間、そして長期にわたり連絡が来ない場合の適切な対処法を詳しく解説します。

後遺障害等級認定の基本的な流れ

まず、申請の仕組みを理解することが大切です。一般的には以下のステップを経て進行します。

  • 症状固定(治療終了)後に医師が診断書を作成
  • 診断書・画像・レセプトなどの資料を準備
  • 弁護士や司法書士、または保険会社が自賠責保険会社へ申請
  • 損害保険料率算出機構(通称:損保料率機構)が審査
  • 等級の認定・不認定の通知

これらの手続きには、提出資料の不備がなければ通常は1〜2ヶ月程度かかると言われています。

申請から認定までの標準的な期間とは

後遺障害の等級認定にかかる期間は平均して1ヶ月〜3ヶ月程度です。ただし、必要書類の遅延や内容確認に時間がかかる場合は、これ以上かかることもあります。

例:6月10日に申請した場合、7月中旬〜9月上旬に結果通知が届くのが一般的な範囲とされています。

レセプト(診療報酬明細書)待ちの遅延について

「レセプト待ち」と言われた場合、それが提出されない限り正式な申請は完了しません。レセプトは医療機関から保険会社に渡り、そこから提出されるため、関係者間でのやり取りが滞ると大きく遅れる原因になります。

このような時は、司法書士だけでなく、相手方保険会社にも確認の連絡を取ることが重要です。

司法書士や代理人と連絡が取れない場合の対処法

進捗確認の連絡に返答がない場合、不安になるのは当然です。以下のように行動を取りましょう。

  • メールで履歴を残しつつ再送信する
  • 電話連絡を平日の営業時間内に複数回試みる
  • 事務所の別の連絡先(代表番号など)に連絡する
  • やむを得ない場合は、弁護士会や法テラスに相談

代理人と信頼関係が崩れてしまったと感じる場合は、別の専門家に相談・引き継ぎを検討することもできます。

進捗の確認を依頼する際のポイント

感情的にならず、冷静かつ具体的に「現在の進捗状況」「申請日はいつか」「保険会社からの資料提出状況」などを尋ねると、相手も対応しやすくなります。

例文:
「6月10日に申請いただいたとのご連絡から1か月以上経過しておりますが、現在の審査状況や自賠責保険への正式な申請日はいつだったか、お知らせいただけますでしょうか。」

まとめ|申請後に音沙汰がないときこそ確認と行動を

・後遺障害等級認定には平均1〜3ヶ月の審査期間がかかる

・「レセプト待ち」は申請遅延の主な要因であり、関係各所への確認が重要

・司法書士や弁護士と連絡が取れない場合は、再度の連絡や専門機関への相談を

進展が見えない場合でも、適切な確認と記録を残すことがトラブル防止に繋がります。焦らずに、必要な対応を丁寧に進めていきましょう。

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