信号待ち停止中に後続車から追突され、修理費が200万円かかる損害が発生したケースについて、自分の保険や加害者への請求方法・対応策をわかりやすく解説します。
自動車保険で補償される範囲とは
多くの車両保険では補償限度額を時価額として設定します。質問者さんの場合、加入保険の補償限度額は115万円ですから、まずここまでの金額までは保険から支払われます。
補償の流れとして、①加害者側保険会社が時価額51万円を支払う②自分の車両保険から残る64万円(115−51)が支払われ、合計115万円が補償されることになります。
差額150万円の扱いはどうなる?
①加害者保険と自身の車両保険による補償115万円では、200万円には不足。残り約85万円は保険対象外。残額150万円も自己負担になりませんが、
②この不足分は加害者に対する損害賠償請求でカバー可能です。治療費・修理費・慰謝料などは過失割合0:100で賠償請求できます。
廃車・買替えの場合の対応と請求額
③修理ではなく廃車して代替車購入を検討する際、購入費が100万円の場合は新たに発生する差額(100−51=49万円)を加害者へ請求できます。
注意点として、加害者の保険加入状況や和解交渉が必要になるため、弁護士や交通事故専門の代理人の活用も検討すると安心です。
具体的な請求フローと注意点
- まず加害者保険会社と時価額までの賠償交渉
- 自己保険(車両保険)を活用し限度額まで補償
- 不足分は加害者への直接請求(書面で請求通知)
- 廃車・買替えの場合、新車購入差額も請求対象
※加害者に直接請求する際は、物的証拠(見積もり書・領収書など)を揃えて請求書や内容証明郵便を活用しましょう。
まとめ
1. 差額150万円は自分の保険からではなく、加害者保険と自己賠償で補う。2. 不足分は加害者に損害賠償として請求可能。3. 廃車・買替えの場合は代替車との差額も請求OK。
賠償請求には書類準備や交渉が必要です。自信がない場合は専門家(弁護士・交通事故相談所)への相談も視野に入れて、泣き寝入りせずに正当な補償を受け取りましょう。